はじめに
哲学者を熱狂的に信仰していた某教科の教師が異常だったことを未だに覚えている人の書いた文章です
2023年3月4日。うっすらと肌寒いですが、部屋は健康的に暖かく、折角、朝4時33分と言う理想的な時間に起きたのに、一時間後に追加で5時以上間眠ってしまいました。
そう言うわけで、執筆開始は昼の11時過ぎでございます。
今まで、短編で「ほのぼのを目指すエッセイとなむいひけるもの」と言うものを数回書いていたのですが、世に尊ばれる哲学者達が、いかに変人であったかと言う…つまり「アイタタタ」ってなる人だったかと言う事を書くにあたって、これは話のついでより、連載でロングランに語ったほうが面白いなと判断しました。
哲学者一覧とかが分かると、色んな哲学者の色んな話をサクサク書けると思いますが、僕は小中学校の頃に持っていた教科書類を大人になってから家の裏で燃やした人なので、一般の人の持っている「哲学者の偉大なる功績」をほとんど覚えていません。
こいつ面白かったよな、くらいの人しか覚えていません。
なので、書物やウェブなどで調べて、面白いと思った話を、かいつまんで綴っていくことに成ります。
僕は想像上の物語も書く人なので、このエッセイで書かなくても、知識が定着した後に、作品内で歴史や民間伝承や哲学者についてを描写する事もあるかも知れません。
今回の文章を書くにあたり、調べてみた「アイタタタな哲学者」は、古代ギリシアの哲学者アリストテレスさんです。哲学と言う言葉の語源を作った人です。
この「哲学(フィロソフィア=知を愛する)」と言う言葉は、アリストテレスさんの造語で、生前の彼の中で流行っていた言葉のようです。なんにでも「哲学だねぇ」って言っていたらしい。
アリストテレスさんには、彼がとても色んな事を「古代ギリシア時代に体系づけた」のと、後にキリスト教と言う「人間絶対主義」みたいな宗教が欧州で広まったために、後世のヨーロッパの科学や天文学や医学の発展がすご~く遅れてしまったって言う、罪深い功績があります。
よく知られている例を挙げると、天動説(世界は地球を中心にできていて、地球の周りを色んな天体が動いているという説)があります。
この考え方が、「造物主が自分達の姿を真似て人間を作り、その神によって創られた人間が支配者となるために世界は創造された」と言う、キリスト教の価値観と合致したわけです。
それでもって、後々地動説を唱えることに成る人々は、その影響の範囲を考えられながら、異端だとされたりしていました。
アリストテレスさんは、孵化する前の鶏か何かの卵に穴をあけて中身を観察して、どのように雛が卵の中で成形されて行くのかを観察した事があるそうなのです。
その他にも、色んな動物の出産を見てみて、何故か「自然発生説(生命の中には、親が存在せずに露や泥から発生する生命も居るんだ! という説)」とやらを唱えだす、ちょっと変な人です。哲学者って大体ちょっと変な人なんですけど、例にもれず変な人です。
世界には生命を生み出す「胚」が至る所に存在して、その胚から生物が自然に発生するって言い出したんですよ。日本語で言う「虫が湧く」と言う現象が、本当に自然界で「実現する」って思っちゃってたんですね。
その説を持ってファンタジーを書くなら面白そうです。魔物は「世界に散らばった胚」から自然発生するとかね。
そんな、古代の「頭のいい男性の見本」とされるアリストテレスさんは、女性蔑視がとても大好きだったみたいで、短く言うと「女ってぇのは、感情的で愚痴っぽくて悪口が好きで無知で嘘つきで堂々として居なくて、その割に記憶力が良くて、眠りが浅くて、活動量が無くて、小食なんだ」と言う考えを、「医学的に」持っていたみたいです。
ああ、この方(もしくは古代ギリシアの知識階級男性)は、「女性にはこうあってほしい」って言う願望がとても歪んでいらっしゃるのですね…と、僕は思いました。
生命の発生に親を求めなかったり、女性を「医学的に男とは別の生物と定義づけよう」としたり、哲学が好きなおっちゃんは色々面倒くさい人達ですね。
アリストテレスさん達が、現代の考えではモラハラ男性だったとしても、特に古代の一般女性は困らないようですが、一ヶ所困ったところがあります。
「女は活動量が少なくて少食だ」という考えの部分ですね。この考え方が医学的に蔓延っていた間は、女性にあんまり食事を摂らせないと言う傾向があって、栄養不良のために女性の平均寿命が縮んでいたと言う嘆かわしい事態になっていたようです。
古代ギリシアの市民階級の女性には、主に「子供を作って血を継がせる」と言う役目があるので、産褥での死亡率も平均寿命が縮んだ理由にはあったのですが、そもそも栄養状態が良くないので、赤ん坊を産める期間も限定されていました。
30代になると、もうほとんどの女性は子供が産めなくて、孫の面倒を見れるくらいまで長生きする女性は稀だったそうです。
裕福な(つまり栄養状態が良い)生活をしていた女性の中には、40代でも子供を生むことが出来た人が居ましたが、そう言う人は、あくまで例外です。
アリストテレスさんについても調べ切って無いので、彼の犯罪…いやいや、功績の歴史はざっくりとしか読みこめていませんが、掘れば面白い所がまだまだありそうです。
こんな感じで、決して彼等の威光と意向にはそぐわないであろう文章を、サラサラと書いて行くことに成ります。
教科書の中の人達と出来事を「信仰している」人には、あまり愉快ではない内容になるかと思います。
その他に、僕の調べた内容と異なる説や事象をご存知の方が居たら、是非、感想文などで助言を賜れれば幸いです。