絞首台の主5
カラスの神オーディンと月の白鳥ヘーニルは、深い静寂に包まれた不思議の森で、ひっそりと聞き耳を立てました。
ゾワゾワする不気味な耳鳴りの中に一瞬の風鳴り。
そして水の音。
二人は川が遠くないところで流れているのを感じました。
オーディンと彼の付き添いは、下生えと小枝を踏みしだいて進みました。
やがて深い静けさの中に白いきらめきを放って流れる川が現れました。
「みゃーお」
あの黒猫が、川の向こう岸から二人の神を見つめています。
その瞳は冷たいチーズのような色合いに輝いていました。
「…それほど深くない。渡れるぞ。」
オーディンは月明かりで、水面に自分の長い髭面を映して確かめました。
一人の大胆な神がこうして、銀色の川に足を踏み入れたその時。
5つの頭を持つ怪物、窮奇が風に乗ってやって来ました。
そしてオーディンを殺そうと襲いかかったのです。
どうも、皆さん。
私生活で色々ありまして中断していましたこの作品。
最近再開しました。
復活のきっかけになったのが甲田学人先生の「断章のグリム」という作品。
グロいです。痛いです。そしてヒロインも主人公もカッコいいです。
マジヤバいです。脳みそ溶けました。
しばらくおかしくなったあと狂ったようにペンを走らせて(大袈裟)勘を取り戻そうとしている次第です。
やっぱり物語書ける人は偉大だし、自分も少しでも近づきたいと思った次第です。
「断章のグリム」グロいの大丈夫なら、そしてメルヘン童話が好きな方にはオススメです。
(ちゃっかりpixivで二次創作始めました。作者名アブドゥル・ウッザー、題名卑怯なコウモリ。よければ。)




