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プロローグ

 トートイズ王国は、中央大陸の南部に位置する水源豊かな国だ。

 その美しい川や海には、多くの者たちが訪れている。近隣諸国からもその美しさを目当てに訪れる者も多い程である。そして美しい川や海を擁しているということは、美味しい海産物が手に入るということである。



 その王国の国民たちは、幼少期から豊富な海産物を口にしている。港街には少し荒っぽい海の男がいるが、基本的に穏やかな気質の国民が多い。





 その豊富な水源を目当てに過去には、近隣諸国との戦争を行うこともあったが、現王の手腕か比較的に最近は平和である。





 さて、そのトートイズ王国内の東にジスアド伯爵という貴族がいる。森林と川を所有するこの国でもそれなりに有名な伯爵である。





 王国に文官として仕えるジスアド伯爵は、優秀な文官として有名である。





 さて、その優秀な文官としてそれなりに名をとどろかせるジスアド伯爵には一人娘がいる。ジスアド伯爵家自体は、親類の優秀な男子が継ぐことになっており、その一人娘は王国では噂にもならない。

 ――その一人娘の名は、セシリーン・ジスアドという。





 それなりに社交界に参加しているどこにでもいる伯爵令嬢である。同年代に絶世の美女と呼ばれる令嬢がそれなりに存在しているのもあり、セシリーンは特に目立たずに過ごしていた。

 さて、そんな目立つことなく過ごしている令嬢――セシリーン・ジスアドは、その日も社交界に参加していた。









 そしてその社交界の行われる屋敷の廊下で――、





「君、私の夢に出ていただろう」

「……なななな、なんのことでしょう?」





 美しい銀色の髪と、翡翠の瞳を持つ長身の男――ブラハント・カーデン。




 このトートイズ王国で、二十七歳という若さで宰相の地位についている鬼才である。銀の刺繍の施された黒い正装を身に纏うその男は大変に美しかった。

 あらゆるものを見通す瞳を持ち、その冷たい瞳ににらまれれば、にらまれた者はひとたまりもないと言われている腹黒宰相。




 その腹黒宰相に、セシリーンは問い詰められていた。

 壁に追いやられたセシリーンの顔色は悪い。





(どどどど、どうしよう!! 腹黒宰相がこんなこといっているのって、この前のアレが原因だよね。夢のことだから気にしないって思ってたのに!! 腹黒宰相を甘く見ていたわ!!)





 セシリーンは、腹黒宰相がこのような目を向けてくる理由が分かっていた。しかしなんとかして、セシリーンは乗り切りたかった。








 さて、そもそもどうしてどこにでもいる伯爵令嬢であるセシリーンが腹黒宰相――ブラハント・カーデンに問い詰められているかといえば、それは三週間ほどさかのぼる。




3分の2ぐらい書き終えているので、二日に一回更新ぐらいの頻度で投稿開始します。

タイトルは後で変えるかもです。

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