そのヨン
お題:婚約破棄されたうえ暗殺されそうになったので、武力で報復するとしよう
URL:https://ncode.syosetu.com/n7842gr/
作者:間咲正樹 様
王族は基本政略結婚なので、余程の事情が無い限りは婚約破棄はできない。
万が一婚約破棄をする場合は、戦争となる覚悟が必要である。
自分としてはこういう事は普通だと思っていたが、実際に婚約破棄して戦争になる作品はこの作品が初めてであった。
なろうなので探せば似たコンセプトの作品はあると思うが、そこまでの執着はない。運良く読めたので、軽い気持ちでレビューを書いた。
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レビュータイトル
婚約破棄と云ふは死ぬ事と見つけたり
レビュー本文
──とある傭兵国家があったとする。
──何故それは傭兵国家なのか?
肥沃な土地があるなら、作物を作れば良い。
豊富な資源があるなら、それを採掘して売れば良い。
貧しい国は人を商品としない限り生きてはいけない。
もし、そんな国の姫が大国から一方的に婚約破棄されたならどうするか?
──答えは簡単だ。
座して死を待つ必要はない。
誰に喧嘩を売ったか骨の髄まで刻む必要がある。
何故なら舐められたら最後、その国の人々には商品価値が無くなってしまうからだ。
さあ、全てを奪い尽くし、殺し尽くし、焼き尽くせ!
おれたちゃ泣く子も黙るヴァホル傭兵団。
川の水を赤く染め上げるなんて朝飯前だ。
「俺、前から思ってたんだよな。アイツ等生意気だって。王太子殿下、マジありがとう」
野獣は今、鎖から解き放たれた。
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今回は思った以上に簡単だった。
本文では語られていない傭兵国家の概要を書くだけで良かったからである。
特に何かをしようとせず、そのまま書いただけである。
特筆すべき内容はなかったりする。
敢えて書くとするなら、傭兵国家の人は大国との婚姻同盟を実は喜んでいないんじゃないかと考えたくらい。
傭兵国家だけに戦争や乱がある方が国としては懐が暖まる。大国が乱れてくれた方が都合良いとかを考えているかもしれないなという程度。
その辺を付け加えた。
本当は王太子にも触れたかったが、文字数の関係上バッサリとカット。可能なら王太子有能説を挿入したかった。
少し消化不良ではあるが、今回のような楽なレビューならまたする事もあるだろう。
特に悩む事もなかった。