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スローライフがしたい大賢者、娘を拾う。  作者: 空野進
第二章大賢者、スローライフを始める
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魔法の練習

本日よりコミカライズ開始になります。詳しくは活動報告で

「それですごい魔法使いってどのくらいすごいの?」



 マーナが目を輝かせながら更にマグナスに詰め寄ってくる。


 マグナスは面倒なことになったなとどうやってあしらうか考え始めていた。



「いや、俺はたいしたことないぞ。至って普通の魔法使いで――」

「マグナス様ならどんな魔法も使えるとってもすごい人なんだよ!」



 リウが興奮した様子でマーナに対して説明する。

 そのせいでマグナスの説明がかき消されてしまった。



「へーっ、そうなんだ。私、魔法使えないからうらやましいよー!」

「そうなんだ……、あのね、リウも少しだけど魔法を使えるんだよ?」

「えっ、そうなの?」

「うん、見てて」



 リウが目を閉じてマーナに回復魔法を使う。



「どう……かな?」

「うん、わからないね」



 マーナが笑いながら応えてくる。

 リウは残念そうにしていたが、まぁ傷のない相手だと本当に発動したか判断するのは難しいだろうな。



「ははっ、リウ、魔法が使えるかどうか見せるときはこうするんだ……」



 マグナスは手のひらを上に向けると火の魔法を出す。



「わっ、これが魔法……」

「ま、マグナス様、これ、どうやってするの?」

「そうだな……、あとで教えてやるよ」

「やったー、ありがとう、マグナス様!」



 リウが両手を挙げて喜ぶ。

 その様子を見ていたマーナがおどおどしながら小さく手を上げてくる。



「その……、私も教えてもらえませんか?」



 まぁこうなるよな……。

 あまり人に魔法を教えてそれで忙しくなるのも嫌なんだけどな。


 マグナスはため息をつく。


 ただ、リウとマーナは仲が良さそうなのでこのまま一緒にいてくれるとリウの友達になってくれるかもしれない。

 それを考えるとむやみに断るわけにも行かなかった。



「あぁ、たださわりの部分だけだぞ。あと危険なものだからむやみやたらに使うのは禁止だからな」

「うんっ、ありがとうございます!」



 元気よく返事をするマーナ。その横にはさりげなくリウも並び、一緒のように大きく手を上げていた。



「それじゃあ次の休みの日と俺たちの家に来てくれ。そこで詳しい魔法の使い方を教えるからな」

「わかりました……。俺たち?」

「あぁ、俺とリウは一緒に住んでいるからな」

「親子……だったのですか?」

「……? マグナス様はマグナス様だよ?」



 リウが首をかしげながら答える。

 するとマーナはますます困惑してしまったようだ。



「そうだな。まぁ、実際の親子じゃないけど、そんなものだな」

「……??」



 マグナスが答えることで更にマーナは困惑してしまったようだった。

新作を公開させてもらってます。

よろしければそちらも併せてどうぞ。あらすじ下のタイトルより飛べるようにしてあります。


タイトル

『転生領主の優良開拓〜前世の記憶を生かしてホワイトに努めたら、有能な人材が集まりすぎました〜』

あらすじ

元社畜の俺は過労死の末、魔族や有力貴族の領地に挟まれた弱小領主の息子に転生していた。

魔物の襲撃による両親の死で領地を引き継ぐことになったものの、領民もその騒動でいなくなってしまう。

しかしこんな危険な領地に来てくれる人なんているのだろうか?

いや、それなら求人の条件を良くすれば良いんだ。


『毎週二日の休日』『残業はなし』『安定した給料』『福利厚生』


徹底的にホワイトとなるように心がけると、Sランク冒険者や賢者、聖女、挙げ句の果てには勇者や魔王すら雇われに来てしまった。

もしかしてこの世界も意外とブラック?

よし、それなら俺が徹底したホワイトな領地を目指してやろう。


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新作始めました。よろしければ下記タイトルからどうぞ↓

『転生領主の優良開拓〜前世の記憶を生かしてホワイトに努めたら、有能な人材が集まりすぎました〜』

こちらはマグコミさんにてコミカライズしております。よろしければ、下記タイトルからどうぞ↓

『コミカライズ版、スローライフがしたい大賢者、娘を拾う。』

+注意+

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