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スローライフがしたい大賢者、娘を拾う。  作者: 空野進
第二章大賢者、スローライフを始める
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掃除

 そして、リウがたまにミリファリスに料理を教わるようになって数日が過ぎた。


 今日もリウは朝に元気よく出て行った。あまりに嬉しそうなので手を振って見送ったのだったが、いざリウが家にいないとなると本当にすることが何もなかった。


 今も再びベッドに飛び乗ったのだが、どうにも睡魔は襲ってこずにその場でゴロゴロと転がっているだけだった。

 前も困っていたことだが、一日休みができてしまうと何をして良いかわからない。


 何か素材を獲ってきて金を増やすか? いやいや、休むと決めたのだから無理をして休まないと!

 前みたいに飯の食べ歩きをするか? いや、あれはゆっくりとはかけ離れているということがわかっただろう?

 かといって他にできることと考えてみるが今のマグナスには何もなかった。


「そうだ、せっかく誰もいないのだから家の掃除でもするか!」


 まだ補修してそれほど日が経ったわけでもないが、やっぱり家とは得てして汚れていくものだ。

 例えば今いるマグナスの部屋は寝るための部屋なのでものが少なくて比較的きれいだ。


 でも、何か研究等に使う書斎は気がつくと足の踏み場がなくなっている。


 きっと書斎は勝手に書類が床に転がる場所なのだろう。ただ、大事な書類もあるので勝手に掃除されても困るとここはリウに入らないように何度も伝えておいた。

 まぁ見てもわからないと思うが念のために言っておくのはおかしなことではないだろう。


 ここに転がる書類のいくつかは昔、調べて作っていた魔道具のもので今の人が見たら驚きおののくと思われる内容であった。


 まぁリウが見てもわからないだろうけどな。


 そんなことを思いながら紙を一枚、一枚と拾い上げていく。


 どれも今すぐ使いそうなものではないのでそのまま棚にしまっていくのだが、どうしても書いてある内容が気になってそれを読みふけってしまう。そして、全部読み終えたときに我に返って棚に戻していた。


 当然そんなことをしながらかたづけていたので書斎が片付くはずもなく、むしろ気になったことを紙に書いて、またそのまま床へ……を繰り返していたせいで以前より散らかってしまっていた。

スローライフがしたい大賢者、娘を拾う。のコミカライズ情報は随時活動報告に書かせていただきます。

そちらも合わせてご確認よろしくお願いします。


新作の方はこの下にあるタイトルをクリックしていただけると飛ぶことが出来ます。

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新作始めました。よろしければ下記タイトルからどうぞ↓

『転生領主の優良開拓〜前世の記憶を生かしてホワイトに努めたら、有能な人材が集まりすぎました〜』

こちらはマグコミさんにてコミカライズしております。よろしければ、下記タイトルからどうぞ↓

『コミカライズ版、スローライフがしたい大賢者、娘を拾う。』

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