気付くとそこに金髪少女!
「何が起きたかよくわからなかったが異世界転移したのは間違いなさそうだな」
見慣れたはずの建物が変わっている、なんだか空気もおかしい感じだとトウヤは思った。
「ニート生活を送っていただけにこういうのは敏感なのかもな俺。唯一変わっていないのはこの神社ぐらいだな」
「でもなんで異世界に召喚されたんだ?……
神様か誰だか知らんが、姿を現さずにただ召喚されただけ?……」
「とりあえず…………」
「異世界に召喚されたって事はまず初回イベントが来るはず……」
すると、トウヤは少し歩き出した。
そういえばメインヒロインはどんな子だろうか……
と考えながら歩いているとトウヤはそこの小石につまずき崖を転げ落ちてしまった。
ゴロゴロと転げ落ち何か硬いものにぶつかった。
「痛ってぇ!!」
すると硬いものからヌルヌルした液体が出てきた。
よく見てみるとそれは大きな卵だった。
「こ、これってもしかして……」
すると……
「グルルルルッ」
嫌な感じがした。横を見てみると大きなドラゴン?がこちらを睨みつけている。
「あ、はははは……」
そしてトウヤは猛スピードで逃げ出した。
ドラゴンは追ってきている
卵を割られた以上ドラゴンはカンカンに怒っている。
「ギャアアア!!こんな初回イベントふざけてるー」
「助けてーー」
しかし近くにいた人は皆逃げている。すると壁で逃げ場のない場所へ来てしまった。
「ああ……もうダメだ。異世界召喚された直後に死ぬとどんだけついていないんだ……」
すると魔法のようなものがドラゴンに放たれ、ドラゴンに当たり、軽々と吹き飛び
その後ドラゴンは飛んで逃げていった。
「助かった……」
目の前に金髪の赤い瞳をした少女がいた。
「おお、も、もしかてこれがヒロイン登場か?」
しかし、金髪少女はトウヤに見向きもせず去っていく……
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待った!!」
とトウヤが言った
金髪少女「え?」
トウヤ「これって俺を助けておいて無視って酷くないすか?」
金髪少女「助けた?助けたつもりはないのだけど……」
トウヤ「ハヘッ!?」
(ちょ、これって一番嫌なパターンだよ。ヒロインでてきて助けられるはずじゃないの普通?)
金髪少女「ねぇ、貴方どこから来たの?服装を見る限りここら辺ではないと思うんだけど……」
トウヤ「日本という別世界から来た」
金髪少女「は?ふざけてんですか?」
トウヤ「ほら、これスマートフォンって言う異世界の道具だよ。(異世界に来てこの対応,さすがニートの俺)
金髪少女「普通の金属の板にしか見えないけどね」
トウヤ「信じてくれた?」
金髪少女「何言ってんの?信じるわけないでしょ。こんな板も高度な技術持った種族なら作れるよ。」
トウヤ「へ?そういうのありなの?何なんだよこの世界。チートも使えねーのかよ……」
金髪少女「何言ってんの?」
トウヤ(神か誰か知らんけどよ人を異世界に送っておいて何の助言もなしにスルーですか?おまけにチートも使えないし……)
金髪少女「そういえば名前がまだだったね。私はルルシアっていうの。貴方は?」
トウヤ「トウヤだ」
ルルシア「トウヤか……」
トウヤ「なんかあっか?」
ルルシア「いや、名前に合わない名前だなってふふ」
トウヤ「ほっとけよ……」
ルルシア「ねえ、見たところ行く宛無さそうだし私のとこ来ない?人の依頼を解決する事が仕事中何だけど…人不足で困ってんだよね。寝る場所は貸すから。」
トウヤ「そうだな、有り難くついて行かせてもらうわ」
ルルシア「え?本当に?来てくれるの?」
トウヤ「うん」
そんなこんなで遠回りしたが、なんとか住むところは確保した訳です。このあとの展開が予想出来そう……