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気付くと異世界にいました!  作者: 神ってる幽羅
気付くと異世界いました!
1/3

プロローグ

ファンタジー……それは、人が作り出した仮想世界


のこと。ゲームの世界などで扱われたりするものだ。


ファンタジー……その魅力に惹かれて沢山の人が


「こんな世界があったらな〜」と現実を捨て逃げ込む。


そしてこの男も……


---------------------




「はぁ……」


引きこもりのトウヤはいつものようにパソコンに目を近づけ、ゲームをやっている。


「いつまでこんな生活が続くのかな?」



「もう、こんな世界……」



といおうとした瞬間パソコンから音が鳴る

「デレレレーン!!」



「ぬぁ!また負けた…くそ!」



ゲームに負け一人でイラついているトウヤがそこにはいた……


「もうこんな世界に飽き飽きしてきた……」



トウヤの両親は小さい頃に交通事故で亡くなっている。

親戚の家に引き取られたが虐待され、放置され育った。


今も社会自立出来ず、こうしてニート世界を送っているのだ……



するとトウヤはゲーム画面をニヤニヤして見て


「こんなファンタジー世界があったらな〜」


と言った。



そしてまたゲームをやり始めるトウヤ。



ゲームを起動すると変な広告があらわれた。明らかに不自然なものである。



「あ?何だこれ?」



大きく「異世界に招待!」と書かれた広告だった。


「なんか面白そうだ。ゲームかなんかかな?」


そう思ったトウヤは広告をクリックした……


一瞬だけ画面が黒くなり、元のゲーム画面へ戻るだけだった……



「なんだよ!あ、ヤベェ、ウイルスかも…」


一瞬慌てたがすぐに座り直し、ゲームを再開した


「まいっか。てか今何時だ?」


トウヤは振り向き時計を確認した。


「午前5時か……ぅぅぅ……よっしゃぁぁぁ。。

ついに4徹……余裕だぜハハッ」


するとパソコンからメールの受信音が鳴った


「ピポンッ!」


「ん?誰だよこんな時間に……てかやり取りする相手いないんだけどハハハッ」


一度ゲームを閉じメールを確認するトウヤ。


そのメールにはこう書いてあった。


「君はこの世界が面白いかい?」


「は?なにこれ?」


「ああ、これはさっきの広告のやつか」



何を思ったのかトウヤはそのメールに返事をした。




「こんな糞世界にそろそろ飽きてきた……


どれだけ頑張っても、どれだけ願っても報われない人


生・・・世界は矛盾で溢れている。


何者でもないこの世こそが敵だ。


つまらない世界……未来に待っているのは真っ暗な闇だ……」


「返信と……あ、思わず長文で返してしまった……」



「はぁ……本当に何をやっているんだ俺は……」



メールを返信した後、リビングの冷蔵庫に行き、炭酸飲料を取り出し、ゴクゴク飲み始めた。そして冷蔵庫の中を見ながら


「あ、やっべ、そろそろ食料尽きてきたな。どれどれビニコンでも行ってきますか。」


そう言い、外に出る支度をしてると……


「ピポンッ」


「はぁ……またかよ。」


パソコンの所へ戻り、メールを確認するとそこには

地図と

「君のいるべき世界へ案内しよう」


と書かれていた。



「だから、何なんだよ。」


と言いしばらく画面を見つめて

バカバカしいとおもいながらも何に期待したのかこう言う


「少し遠回りになるけどその地図に書かれている所に行ってみるか!」


外に出てトウヤは歩き始めた。空はもう明るく日差しがさしていた。



「あぁ……さすがに4徹の俺には陽の光が眩しすぎるな」






コンビニから出て地図に書かれている所に向かうトウヤ。

「たしか、あの小さな神社だったな」


その神社は街裏の小さな山にある古神社だった。



古神社に着き608段の階段を登っていく…


「ハァハァハァハァ……」


と息切れしながら階段を登るトウヤであった。


「さっきまでは家に引きこもってゲームやってた俺がなぜこんな事を……」


この神社はもう何十年も手入れのされていない、

いわゆる廃神社ってやつだ。神社というが鳥居と大きなほこらがあるだけだがな……


肝試しとかで若者が荒らしまくって崩れそうになってる所もある。


やっと階段を登りきり鳥居をくぐってほこらの目の前にある椅子に腰をかけた。


そしてトウヤは辺りを見渡した……しかし、人のいる気配がない。



「やっぱいないか……てか、何でここに来たんだろう?」


トウヤはコンビニ袋からさっきと同じ炭酸飲料を取り出し、またゴクゴクと飲み始めた。


すると、トウヤが何かの視線に気付き後ろを見る。


「あれ?気のせいか」



そして立ち上がり、帰ろうとした時だった……


後ろのほこらから


「君はこの世界が面白いかい?」



とても聞き覚えのある言葉だった


「君はこの世界が楽しいかい?」


「君はこの世界に生まれて良かったかい?」


そんなの決まってる……こんな糞世界にいるくらいなら死にたい……


トウヤは小さい頃の虐待されていた時のことを思い出した。


こんな理不尽な世界………………」


するとまた、ほこらの奥から


「そうかい…」


と聞こえた


「誰だよ!」



と叫ぶが返事はない。



トウヤはほこらへ向かい扉を開ける



「ガラガラガラ……」


いかにも壊れそうな音で扉が開いた。しかし、中には誰もいなかった。


「あれ?絶対この中から聞こえたんだけどな……幻聴なのか……4徹もしてるからな……」


ほこらの外にトウヤは出た。しかし、トウヤは驚いた様子で辺りを見渡している。



さっきまで明るかった空が夜になっている



それだけじゃない、ボロボロだった祠や鳥居が綺麗になっている。まるで過去に戻ったかのように……


そして祠には火を灯した提灯が沢山さげられていた。



それよりも一番驚いたのは見慣れたはずの街の景色が変わっていたのだ。

街は中世風の家や奥には屋敷のようなものまで見える。


ふと、トウヤはこんな事が頭に浮かんだ…


「異世界に招待」


「君のいるべき世界へ案内しよう」



え。。。もしかして、もしかして。もしかして


俺、異世界召喚されたのぉーーーーーー!!





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