表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明日から本気出す!!  作者: うつドン
23/24

剣道部の顧問

 そして、もう一人俺にトラウマを作っていそうな教師がいた。

 その教師は担任ではなかった。俺のクラスを担当していた社会科の教師、大山田だ。

 授業はよく脱線し、話が面白かったのだが、すぐにキレるのであまり生徒に人気はなかった。

 ぶっちゃけると、俺にはそれほど実害がない。唯一あったのは、喧嘩しているのを見つかり、廊下に正座させられた。少なくとも三時間は正座させられ、正座をさせた本人はそれを忘れて帰宅していたことぐらいだろうか。

 俺の親友は、社会のテストで自分の名前を書き間違ったことがあった。大山田は、それを問題の選択肢として取り込みやがった。そして、親友はそれからしばらく、俺たちの学年の笑い者となったのだ。

 そして、俺のトラウマはここからだ。

 うちの中学校には部活の他に、毎週一時間だけクラブ活動があった。真面目にやる気のなかった俺は、楽そうな卓球クラブに所属していた。

 ある時のクラブ活動の時間。俺はサボってボーっとしていた。卓球クラブの隣では、剣道クラブがクラブ活動を行っていた。

 そこへ、大山田がやってきた。大山田は、剣道部の顧問だった。

 突然、大山田が一人の女子生徒にキレ出した。理由はよく分からない。おそらく、その女子生徒は、剣道部の人間でクラブ活動をサボっていたとかだと思う。確か、三年の先輩で、少しヤンキーだったのかもしれない。

 大山田は、防具も付けていない、その先輩の女子生徒を竹刀でボコボコに殴り始めた。それは、少なくとも二十分は続いたはずだ。

 剣道の防具を付けていても、竹刀で殴られるのは痛い。それを、防具も付けない女子生徒に対して、大の男がたこ殴りにしている。

 これを引かない奴がいるだろうか。大体、剣道などの武道をやる人間のすることとは思えない。

 クラブ活動の時間が終わり、人が帰っても、それは続いていた。残念ながら、俺にはそれから先がどうなったかは分からない。彼女には地獄のような時間だっただろう。

 俺が助けに入ればよかったのだが、それはできなかった。正直なところ、鬼気迫る大山田が怖かったし、俺が標的になるのも嫌だった。助けられていれば、少しは今と違う人間になれていたかもしれない。

 こうして、俺のトラウマは作られていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ