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二重召喚陣  作者: 大本晶
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8話

女将さんに呼ばれフィリアと一緒に部屋に行くとそこにはさっきあったときの格好とは違ってとても動きやすそうなRPGなどで出てくる旅人風の服を着た女将さんがいた。

驚きながらもあらためて女将さんを見てみる。

さっきあったときまで何もしてなかったセミロングの緑色の髪をポニーテールにした、少しつりあがった茶色の目が印象的な姐御的な空気を纏った貫禄のある女性である。

旅人風の服と姐御的な雰囲気とが合わさってよく似合っていた。

そこまで考えて女将さんの後ろに今から旅に出てもおかしくないような荷物となにやら武器らしきものがあることに気がつく


「・・・何でそんな格好してるんですか?あと後ろにあるものも」

「わかってるくせに聞くのかい?」


俺の質問にニヤニヤ笑いながらそう返してくる。

ああわかりますとも、ついてくるんですね旅に。


「でも、出る日は決めてないんですよ?」

「思い立ったが吉日だろ?」

「用意とかしてないんですよ」

「大丈夫、あたしがしておいた。ほれ、あんたのだよ。あとで着替えな」

「・・・」


そういってわたされたのは女将さんが着ている旅人風の服の男用だった。

ああ、この人に何を言っても無駄なんだなと思った瞬間であった。

とゆうか、「思い立ったが吉日」なんて言葉ここにもあるんだな

ふと横を見るとフィリアが話しについてこれてないのかキョトンとしていた

思わず「ハァ~」とため息一つついて


「とりあえず朝飯食いましょう」

「あ、はい」

「そうしようか」


そういって三人とも昨日と同じように席に着き祈りをし食べ始めた。

食べ初めてすぐに女将さんは「重要なことを決めなきゃね」と言い出す

よくわかってないフィリアが聞き返す


「重要なことですか?」

「ああ、目的地とかね」

「そうだな、何もきめてなかったな」

「あたしはついてくだけだからいいんだけどね」


女将さんの言葉に「オイ」と思いながら少し考える

フィリアは今までの会話が旅のことだとようやく理解したようで「あっそういうことですか」と小さくもらしていた


「そうだな、俺は元の世界に返る手がかりが見つかりそうな所だな」

「私は学園の課題をださないといけないんで王都ですね」

「う~ん、じゃあ目的地は王都で決まりだね」


話し合いはすぐに決まった

おれ自身はこの世界に詳しくないため二人に任せるしかないので異論はない。

朝飯はパンとスープと軽いものだったので話と一緒にすぐに終わった

食べ終わってすぐに女将さんに「さっさと着替えてきな」といわれたので部屋に戻りすぐに着替えて制服をたたむ

戻ってくると女将さんはやることを全部済ましたのか椅子に座って待っていた

女将さんはすぐに俺に気づいき声をかけてくる


「おっ似合ってるじゃないか」

「どうも。てか、何で男もんとかあるんすか?」

「そりゃ、親父のだよ。ギルドの傭兵だったんだけどね、引退してここで宿やってんだよ」

「ん?じゃあ、あんたは?」

「あたしは現役のギルドの傭兵なんだけどね。久しぶりに実家帰ってきたら仕事押し付けられてね。親父たちは隣にある家いるよ」

「なるほど」


そんな話をしながら女将さんの前の椅子に座る。そうすると「コレに入れな」と袋を渡され、それに制服を入れる。

今はフィリアが用意できるのを待っている状態だ


「ああそうそう、敬語使わなくていいんだよ」

「ん、いいのか?」

「堅っ苦しいし、これから一緒に旅するんだからね」

「わかった」


敬語をやめ、雑談を続ける


「そういや、あんたって命の恩人って言われてたのはどうしてだい?」

「ああ、それは俺が森の中でフィリアがキングゴブリン達に襲われてるのを助けたからだ」

「へ~よく逃げられたねぇ」

「ん?倒したんだよ。不意打ちだったけどな」

「はぁ!?倒した?あんたが?」

「あ、ああ」


テーブルから乗り出しながらキレ気味にまくし立てる女将さんに少したじろぐ


キングゴブリンは魔力が使えない人間が倒せるような、いや、魔力が使えてもある程度の実力がないと倒せない。それをコイツは不意打ちでも倒したって言う。

嘘は言ってないんだねぇ。はっきりいって異常な身体能力だよ。そんな奴が魔力を扱えるようになればとんでもない化物になるかもしれないねぇ。


そこまで考え、女将さんは肩の力を抜いて「は~」と息を出しながら椅子に座りなおす


「それで、どうしたんだい?」

「あ~、生きてたみたいだけど、角を剥ぎ取ってそのまま放置してきた」

「生きたまま剥ぎ取ったって、そいつからしたらトラウマだろうねぇ」

「放置してきたんだけど怒って襲いにこないか心配だな」

「大丈夫だろう。むしろ、人間を怖がってよりつきもしないだろうねぇ」


女将さんは完全に呆れている。むしろ、キングゴブリンが可哀そうだと言いたそうだ


「ならいいんだけどな」

「まあ、もともとゴブリンどもの巣からは遠いし大丈夫だよ」


そうやって雑談していると「お待たせしました~」といいながらローブを羽織り、荷物抱えたフィリアが入ってくる

それを見た女将さんが「ようやくそろったね」といいながら立ち上がる


「それじゃあ出ようか」

「はい」

「了解」


二人の荷物を受け取り三人で宿から出て少し歩くと少し年配の夫婦がいるのが見えた

二人はこちらに近づいてきた


「お、親父に母さん!?」

「もう出てくのか?」

「はやいわぁ、もう少しゆっくりしていけばいいのにぃ」


まさかの女将さんのご両親の登場に驚いて固まっているとこちらに気がついたのか二人が俺とフィリアに向かってきた


「粗忽者ですが娘を頼みます」

「根はいい娘なのよぉ。よろしくねぇ」

「あっはい」

「こ、こちらこそお世話になります」


そう言葉をかわすと二人は宿の前に行き「「いってらっしゃい」」と笑顔で送り出してくれる

呆気にとられていると女将さんは


「ぼーっとしてないで行くよ」


とこちらを見ないで足早に歩いて行ってしまう。しかし、女将さんがポニーテールであるためさらされているうなじと耳が真っ赤になっているのが後姿からでも見え、フィリアとヒロは顔を見合わせてクスリと笑い

「待てよ」「待ってくださいよ」言いながら追いかけた


やっと旅に出せた~


女将さんの名前と主人公のスペックがいまだに出てない・・・OTL


まぁいっかww

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