15話
もうこれ一週間更新じゃなくて二週間更新ですね(゜Д゜;)
ヒロとフィリアの二人は老婆から魔銀糸製の手袋を買った後、また少し武具屋を周りナイフ等の小物やそれらを体に取り付け固定するものなどを買い、身に着けギルドの方に向かっていた
「コレで十分だと思いますよ。でも、お金ほとんど使っちゃいましたね」
「そうだな。まあ大丈夫だろ。いざとなったらギルドで稼げばいいし」
「ヒロさんて楽観的なんですね」
「そんなに意外か?」
「はい」
フィリアはさも意外だと言わんばかりの顔をするものだからヒロも思わず聞き返した
それにもフィリアは意外だという表情を隠しもせずに「はい」と言ってのけた
「お前は俺をどんな奴だと思ってるんだ」
「え、そうですね。とても強くて、優しくて、意外と楽観的?」
「なんだそりゃ」
「正直全然わかりません。でも、これから一緒にいてどんどん知っていこうと思います」
フィリアはそういってヒロに笑いかける
告白めいた言葉と笑顔を不意打ちでかまされヒロは微妙にたじろぎすこし顔が赤くなる
が、すぐに元に戻りボソッと「箱入りって怖いな」とつぶやく
「あれっそういや、髪の色とかって魔力によって変わるんだよな。さっきから茶髪とか金髪が多い気がするんだが」
「言ってませんでしたね。色が変わるのは魔力が強いか保有量が多い場合でそうじゃない人は基本的にその二色の人が多いんですよ」
「なるほどな」
そういって道行く人を注意深く観察してみると金髪と茶髪が多く、目は大体の人が茶色だった
この世界にも人種というのがあるのだろうか?
そのなかに髪の色が水色や緑色、赤色の人が三割くらいの割合でいる感じだ。
その三割の人は自らの色に誇りを持っているんだろう、綺麗に手入れされているようにみえる
「2・3日いるって予定だけどこの後どうするんだ?」
「えっと、これからギルドの運営する宿の方にいってそのあと自由行動です」
「明日は?」
「自由行動です。観光でもして来いってエリシャさんが言ってました」
「そうか、わかった。エリシャも気を利かせてくれたんだな」
「そうですね」
こんな風に二人はヒロが質問しフィリアが答えるという形で雑談しながらギルドの前まで歩いていった
そうしてギルドに着き中に入る。するとエリシャがこちらに気がついたようで手招きしている。アイラも一緒にいるようだ
「どんな武器買っ・・・なんで買ってないんだい?」
「ああ、コレを買ったんだよ」
「なんだい、コレ?」
「手袋?」
近づいてきたヒロに何を買ったのか聞こうとしてエリシャは武器らしきものを持ってないことに気づき訊ねる
それに老婆から買った手袋を見せるとエリシャだけでなくアイラまで興味を持ったようだ
「魔銀糸製手袋だって」
「武具屋を周っていたら見つけた魔具屋で買ったんですよ」
「「!!」」
魔具屋と言った瞬間、二人はとても驚いたような顔をしたかと思えばついでとても奇妙なものを見る目に変わった
そんな二人の様子にとりあえずヒロは声をかけてみた
「どうしたんだ?」
「どうしたって、よく見つけたわね。あの店」
「それだけじゃなく物を買ったって、あの変り者のばあさんから」
「あ、ああ」
どうやらこの街でも有名な魔具屋だったようでエリシャとアイラは身を乗り出してヒロとフィリアに詰め寄る
「そ、そんなに有名なんですか?」
「そうだねぇ、認識を阻害する結界か何かがあるみたいで見つけるのも困難って話だよ」
「その上、店主が変り者で客を選ぶらしいのよ。それでも探す人が出るくらい腕も確かって聞いたわ」
「確かに癖のある方でしたね」
「まあな、しょっぱなから怪物と未熟者って言われたもんな」
「ふふ、そうでしたね」
ヒロとフィリアはさっきまでのことを思い出し、面白い人だったな~と笑いあう
が、置いてけぼりのエリシャとアイラはあまり面白くない様子で、話題を手袋に戻し雰囲気を切りあえる
「それはいいとしてこの手袋、魔銀糸製って?」
「そうね、どういった物なの」
「ああ、それは・・・」
ヒロはあの老婆から聞いた話をそのまま二人に話す
「へ~、いい買い物だったんじゃない。魔銀って言ったら高級品だし」
「あんたにもあいそうだしねぇ。あんたならこれ使って剣とか直に殴っても手を傷めずに壊せるだろうしねぇ」
「本当にな。いいの見つかったよ」
「ヒロさんならドラゴンの鱗も簡単に殴り割っちゃいそうですよね」
「そうだな」
「「「・・・」」」
フィリアの冗談に対しドラゴンの脅威がどれほどのものかわからないヒロはよくわからないまま冗談を受け取った
しかし、ヒロ以外の三人はその脅威を知ったうえでヒロならやりかねないと思いが一致し、何もいえなくなった
フィリアは言ったことに軽く後悔もしていた
そんな三人の様子を察したヒロは話題を買い物の話に戻す
「それでこの手袋買った後は旅の必需品をとりあえず近場で揃えたんだ感じだ」
「そ、そうだねぇ。見た感じは戦闘の邪魔になりそうな物もないし問題ないんじゃないか」
「そうね、成り立てにしては様になっているわ」
「よかったですね。ヒロさん」
「ああ」
話を切り替えるのに成功し、空気を元に戻したヒロたちはそのまま雑談を続けた
雑談は良い感じに時間をつぶしたようで日も暮れ、夕飯にちょうど良い時間帯になっていた
ヒロたちはギルドにある酒場でそれぞれ飯を注文しその場で食べた
そのあと三人はアイラとは別れ、今日とまるギルドの運営する宿に向かった
ギルドから見える位置にあるその宿は意外と清潔感のある綺麗なところだった
ヒロたちはその中に入り、カウンターの方に向かう
そこのいたのはなかなか立派な髭を蓄えた強面のおっさんがいた
おっさんの方からエリシャに話しかけはじめた
「よぉ、戻るのが早かったな」
「まあね。またすぐに出てくんだけどねぇ」
「そうか。で、そいつらが例の」
「ああ」
話しぶりからエリシャはどうやらここの常連のようだ。まぁ、当然といえば当然か
それにしても、ギルドでの話がこの宿にも来ている様だ
ギルドの人間がここを使うのが理由だろう。しかし、あまり広まりすぎるのはよくないはず
そう思いエリシャを見やると何故かおっさんの方から声が飛んできた
「大丈夫だよ、兄ちゃん達のことは緘口令が出されてるからよ。話す相手はちゃんと選んでるよ」
「そうなのか」
「ああ、そういや言ってなかったねぇ」
「おいおい、年長者だろしっかりしろよ」
「あたしよりしっかりしてるから大丈夫だよ」
「形無しじゃねぇか。まあいい、ほらっ鍵だ。部屋二つでよかったな」
「ああ。じゃあ、行こうか。こっちだよ」
そんなより取りをし鍵を受け取ったエリシャの先導のもと宿の奥に行く
渡された鍵は二人部屋と一人部屋の鍵で当然ながら一人部屋のほうにヒロ、もう一つの方にエリシャとフィリアとなった
その二つの部屋は隣同士で二人の荷物も持っていたヒロが二人に荷物を渡し、別れ、それぞれ自由行動となった
ヒロはとりあえず部屋に入り荷物の整理をすることに
先週は学祭やら偉人の墓見に行く(←学校行事)やらで忙しくて忙しくて・・・
大学生になってまで遠足↑て(´Д`;)
はい、今回の言い訳でした。_| ̄|○
今回の話もあんまり進んでませんね
いつになったら旅は始まるのだろうか・・・
文章に関しては文才のなさ故か、いつもどうり微妙ですね
最初の方に若干恋愛物っぽいの書きましたけど俺にはそっち方面の才能はありませんね
あと最近、タイトルを変えようかなと考えてます
活かせられるきがしなくなってきましたし
まぁ、そんな感じです
それでは、さようなら~
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン