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二重召喚陣  作者: 大本晶
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1話

こういうの初めてなんでお手柔らかにお願いします。

あと、基本その場の思い付きで書きます。

気がついたらそこは、木々が鬱蒼と生い茂る森の中だった。


「・・・ここどこだ?」


起き上がりながら思わず出た言葉に答えてくれるものは居らず、どこからか聞こえてくる鳥らしき鳴き声がむなしさを演出してくれる。

体の中にに何かがあるような違和感を感じるし現状に陥った原因を思い出さなければならない、色々と考えをめぐらそうとしたその瞬間

ガサガサッと

後ろから何かが出てきたような音がした。振り向くとそこには身長1mくらいの棍棒らしきものを持った小人が5人くらい居た。

いや、小人というにはその姿はえらく歪んでいた。そうまさにこれは、ゴブリン。


「まさかの俺ピンチ?」


その言葉と同時に一斉にゴブリンが襲い掛かってきた。


真正面から来た奴をとりあえず殴り飛ばして、「ギャピッ」とかいって飛んでったそいつが落とした棍棒を拾い残る4人に向き直った。

一人が殴り飛ばされたおかげか警戒をしてくれているのですぐさま一番近い右側のやつを

棍棒でバットを振るように殴り、他の奴を巻き込みながら吹っ飛ばしてひるんだ奴を近い順に殴って

気絶さして事なきを得た。


調子に乗った中学生を殴り飛ばした後の罪悪感にさいなまれてる気分だった。

いや、中学生を殴ったことないけど・・・強さ的にそのレベルだと思うから、な!


「・・・誰に言い訳してるんだか。とりあえずこいつらどうするかな?・・・まあ、放置でいいか。ってか俺、超冷静だなどうした俺?」


いつまでもその場にいるのもアレなのでとりあえず水源を探すことにして歩き始めた。

ただ歩いても仕方ないので歩いてる間に思考をめぐらすことにした。


『何で俺はこんなとこにいるんだ?俺は確か学校から光輝(こうき)、 (れい)と一緒に帰ってたはずなのに、気がついたらビックリドッキリファンタジーにいやがる。

・・・あれ、答えでくさくね?あの二人のテンプレ召喚に巻き込まれたとかっぽくね?

・・・原因わかっても現状を打開しないと意味ないな。水源見つけた後に人を探してどうする?

言葉の壁は?絵で何とかするか。いやいやまず生きてこの森を・・・・・』


ある程度方針が決まったあたりで水の音が聞こえてきたので、走ってそこに行くと川があった。

結構歩いたせいかのどが渇いていたので川に口をつけてごくごく飲んで、そのまま近くにあった木に寄りかかって休憩していると、水源を見つけた安堵からか

眠気が急に襲ってきてそのまま寝てしまった。



夢の中ではここに来る直前の風景が広がっていた。


いつもの帰り道、いつもの三人でどうでもいいことを話しながら歩いている風景。


光「久しぶりにあのゲームが出てきたから一緒にやろーぜ!」

零「いやですよ。あなたすぐむきになるでしょ?ねえ、弘幸(ひろゆき)

光「そんなことねーよ。ひろもやりたいよな!」

弘「面倒だしパス。っつか、眠い」

光「・・・こいつら。それでも親友かっ!」

弘「そんな泣きそうになんなよ」

零「面倒ですね」

光「いくらなんでも酷い!」


こんなことをグダグダ繰り返しているといきなり足元が光りだした。


弘「何これ?」

光「魔方陣?」

零「そのようですね。あれ?足が動きませんよ」

光「うわっ!マジだ!」


確か光輝には白い魔方陣、零には黒い魔方陣があった。


ダッ!

ガシィッ


弘「チョッ!放せって、マジで!」

光「何一人で逃げてんだよ」

零「逃がしませんよ」

弘「二人が選ばれたんだからな!俺関係ないって」

零「往生際が悪いですよ!」

光「旅は道ずれって言うだろ!」

弘「ざけんな!今まで散々巻き込んできたんだから今回くらい見逃せ!」

光「光が強くなりだしたしそろそろかな?」

零「そのようですね。」

弘「嘘っ!?マジで!?ってウワッ!」光&零「おぉ!」


じゃれている間に徐々に強くなっていた光が一際強くなって三人一緒に光に飲まれた。

その場には三人がじゃれているときに落ちた鞄だけがむなしく残っているだけだった。



ハッ


光に飲み込まれたところで弘幸は夢から覚めた。


「ぁ~、原因やっぱりあいつらか、見つけたらぶっ飛ばす!」


そんな決意をしながらあたりを見渡す。


「やばいな、日が暮れかけてるな。こりゃ、木の上で野宿かな」


結構な時間寝ていたのか辺りは薄暗くなり始めていた。

今寝たばかりだが、光源なしに夜行動するのは無謀なので、寝床の確保をしなければならない。

上れそうな木を探していると、


「キャーーーー」


悲鳴が聞こえてきた。声からしてそれほど遠くないようだ。


「悲鳴は万国共通か?」


どうでもいい言葉つぶやきながら、ゴブリンから奪った棍棒を握り締めて悲鳴の方向にはしりだした。
















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