七日目 2025.8.4
『源氏物語』と友達になる。七日目 2025.8.4
僕が、『源氏物語』を読むというのは、大学時代からの夢のようなもので、そんな時間とか、割く気力とかもなくて、ずっと放ってあった。
何の意味があるの? と聞かれたら、何も答えられない。その不安はいつもつきまとう。動機も目的もない。もしかしたら単なる衒学的な虚栄心のために読んでいるのかもしれない。だとしたらとても悲しい。
まだ、始まったばかりで、先は長く、道は遠い。桐壺でこんなに長いんだから、どこまで行けるのか、全く定かでない。
でも、できれば読了したい。
昔、大学の研究室の中国からの留学生が、新歓で「古典を勉強している」と言っていた。漢文のことかと思ったら、日本の古典文法らしくて、『源氏物語』を読みたいから、という理由だったのを、よく覚えている。
そういえば別の中国の女の子も、大江健三郎を読んでいると言っていた。
彼女たちは特別な人だ。僕も、特別になりたいのかもしれない。
【新出単語とか】
・はかなく……あっけなく
・(ほど経る)ままに……〜につれて
・胸開く……心が晴れる
・ゆるしなう……容赦しない
・靭負……朝廷を守る役職
・命婦……高位の女官
【今回読んだ範囲】
靭負の命婦を桐壺の更衣の母に遣わす。
始め「はかなく日ごろ過ぎて……」
終わり「……闇のうつつには猶おとりけり」
【考えたこと】
好きな音。「胸あく」「野分だちて」「靭負命婦」「夕附夜」。これらの言葉は、たぶんずっと昔に母の口から聞いたか、漫画で読んで知ったかしらん。でも、日本語の音と意味が、絶妙に噛み合って、噛み合い過ぎて違和感があるのが、これまた心地いい。「乳母」とか。
今日は昼休みに眠ってしまったので、読み進めることができず、定時→即退勤で、家で冷房効かせて、リコリス・リコイルのサントラを流しながら、間に合わせた。
昨日は弟のためにSwitch2を買いに行って(抽選に当たったのです!)、暑さにやられたのか、朝は休む気満々で。毎日投稿途切れちゃうかなぁ、と思ったのですが、何とか繋げられてよかった。
同僚に弱音を吐いたら、「読了は難しそうですねぇ」と煽られたので、それも、よかったのかもしれない。