表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/21

六日目 2025.8.3

『源氏物語』と友達になる。六日目 2025.8.3


 大学時代の友達と月末定例の電話通信。いろんな話をする。


 今僕は、社会人としてはずいぶん下っ端。だから時間がある。電話する時間も、まだ手元にある。


 時間がなくなることは、想像できない。本が読めなくなったり、小説を書けなくなったりするのは、果たしてどうなんだろう?


 難波優輝の『物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために』を読んでいる。三十過ぎ、僕と同世代の哲学者・美学者。僕たちの世代も、自説を社会に問う時期が来たか。本当に面白い。


 これから僕たちは、新しい理論や解釈を、どんどん世に問うていく。いくらでもアイデアはある。だから、そろそろ席を譲ってもらわないとな。


【新出単語とか】


・いぶせし……憂鬱だ、不快だ

・あへなし……がっかりだ

・思いわく……判断する、識別する

・よろし……普通だ

・まして……なおさら、それ以上に

・かひなし……無駄である、取るに足らない

・ひたふるなり……ひたすらだ、一途だ

・思ひなる……そう思うようになる

・さかしう……判断力がある

・もてわづらふ……もてあます

・すげなし……そっけなく

・さまあし……みっともない


【今回読んだ範囲】


 桐壺の更衣、死去


 始め「御胸つとふたがりて露まどろまれず、あかしかねさせ給ふ……」


 終わり「……「なくてぞ」とはかかる折にやと見えたり」


【考えたこと】


 桐壺の更衣が死んだ。物語の席を譲るみたいにあっさりと。


 帝とどんな話をしたのか、愛情を受けてどう感じていたのか。幸せだったのか。


 桐壺は帝をどう思っていたのか。そんなに単純ではないから、『源氏物語』は五十四帖もある。宮廷の力場は、まるで別世界を作っているみたいだけれど、そこには「世界の形」が保存されている、気がする。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ