四日目 2025.8.1
『源氏物語』と友達になる。四日目 2025.8.1
文学を読むのは、結構苦手。自分の感情が乗っ取られるのが嫌。理性的に考えられなくなる。
こねこねするのは好き。素材となる文から、法則なり、教訓なりをこねこねして、記憶に収める。こねこねしないと記憶には収まらない。
だから、すでにこねこねされている、批評は、エッセイ的なのも含めて好き。
今は、宇野常寛の『ラーメンと瞑想』を読んでいる。
【新出単語とか】
・かしこし……恐れ多い
・物はかなし……なんとなく頼りない
・まさなし……不都合だ、見苦しい
・はしたなむ……きまりが悪い思いをさせる
・あさまし……意外だ
【今回読んだ範囲】
始め「かしこき御陰を頼みきこえながら……」
終わり「……あさましきまで目をおどろかし給ふ」
【考えたこと】
やっぱり「物」が気になる。「物」がつくと、事実ではなく心情になるのかもしれない。叙述ではなく叙情ということなのか。
「ことにふれて数知らず苦しきことのみまされば」の「のみ」の使い方が面白い。「限定(〜ばかり)」なのか「強意(ただもう〜)」なのかは、判別がつかない。限定であれば、「まされば」の語感と反する。強意とすると、「のみ」がこの位置なんだ!? と、驚きあきれるばかりだ。
原文では「あさましきまで」だけど、普通の日本語だと、「意外なほどまで」と「あさましき」と「まで」の間に、名詞があるはず。「まで」は程度を表す副詞とのこと。「ほどまで」という意味があるらしい。
台風の運ぶ湿気で、喉が絡む。これから同僚と調布でご飯を食べる。楽しみすぎるんだが。