十七日目 2025.8.15
『源氏物語』と友達になる。十七日目 2025.8.15
連続更新が途切れた。とても残念なことだ。
昨日は小説を書いていて、そろそろ『源氏』を読むか、というところで、お腹が痛くなってきた。
今日の連休の飛び石出勤を、ストレスに感じたのか、眠りも浅く、何度も途中で目覚めた。
こういう続き物は、途中で緩むとずるずると尾を引いてしまいそうだから、気をつけないと。
【新出単語とか】
・まして……いっそう、もっと、言うまでもない
・せちに……ひたすら
・なづさふ……慣れ親しむ
・なめし……無礼だ、失礼だ
・聞こえつく……申し上げて近づく
・心ざし……愛情
・そばそばし……よそよそしい、仲が悪い
・ものし……気に食わない、不愉快だ、目障りだ
【今回読んだ範囲】
光君と輝く妃の宮
始め「源氏の君は御あたりさりたまはぬを、……」
終わり「……藤壺並びたまひて、御おぼえも取りどりなれば、かかやく日の宮と聞こゆ。」
【考えたこと】
めちゃめちゃほんわかエピソード。妃の宮の恥じらいと、源氏のいとけなさが印象的。
桜花がひらひらと舞う箱庭の中で、母を亡くした源氏が、母を恋慕うように、妃の宮に愛情を示す。
形のない孤独に取り巻かれている源氏は、それを解消するために、アフェクションを覚える。
恋情を形成するのは多くが喪失だと、思い至らされる。
いろんな笑顔が浮かぶけれど、そこにはどこか幸薄さが漂う。桐壺の死は、かき消す事はできない。