十六日目 2025.8.13
『源氏物語』と友達になる。十六日目 2025.8.13
アニメ「リコリス・リコイル」は、何が面白いのかわからないまま、ずぶずぶと沼にハマっている。(いまさら?)
フィギュアを買ったり、グッズを買ったりで、実に楽しい。(いまさら?)
百合? 百合は好きだけど、千束とたきなの関係を「百合」と安易に解釈することはできない。なぜか。なんとなくである。
フリーレンもそうだけど、令和のアニメは平成の「萌え」文化とは一線を画する洗練された、かなり整合的な物語がある。
キャラが物語を引っ張る平成とは打って変わって、令和には物語にキャラクターが埋め込まれている。「キャラ」ではない。「キャラクター」だ。
ということで、たきなの「さかなー」と千束の「チンアナゴー」の聖地に行ってきます! すみだ水族館。わくわくだぜ。(いまさら?)
【新出単語とか】
・年月に添へて……年月が経つにつれて
・なずらひ……同じ程度、準ずる、似ている
・いはけなく……幼く
・ほの見る……ほのかに見る、ちらりと見る
・御かたち人……美人
・御心とまる……気になる、心ひかれる
・さがなし……意地が悪い
・あらわなり……公然と
・はかなし……取るに足らない
・すがすがし……ためらいない、思い切り良い
・同じつら……同(列、連)、同じ仲間
・せうと……女性から見た兄弟
・際まさる……際立って優れている
・受けばる……人目を気にしない
・御心ざし……帝の愛情
・あやにく……都合が悪い
・わざ……出来事
(たくさんAIに聞きました)
【今回読んだ範囲】
藤壺入内する
始め「年月添へて御息所の御ことおぼし忘るる折なし。……」
終わり「……こよなうおぼし慰むやうなるもあはれなるわざ成りけり」
【考えたこと】
節の冒頭「年月に添へて御息所の御ことおぼし忘るる折なし」の「年月に添へて」は通常「年月が経つにつれて」と訳すみたい。「おぼし忘るる折なし」とあるけど、素直に訳すと「年月が経つにつれて〜お忘れになることがない」となる。
個人的には「ますます忘れることができなくなった」みたいな解釈に持っていきたいのだけど、原文にそのニュアンスはない。
たぶん「年月に添へて」の訳が微妙なのか、あるいは「桐壺の更衣のことを年月が経つにつれて(も)お忘れになる時がなかった」とするのがいいか。
つまり「年月に添へて」がかかるのが「折なし」ではなく「おぼし忘るる」ではないかという疑問。
***
すみだ水族館、行ってきた。友達がハガキをくれたので、お返しのハガキを買って、さっき投函。ペンギン見てきた。
年パス買ってもいいな。明日は、美術館でも行ってこようか。
明後日一日出勤したら、また土日だし。少しくらい外に出て楽しんでもいいよね。
美術館系に一人で遊びに行くことがあんまりないのだけど、結構楽しいことがわかった。本屋は一人で楽しむことが多いけど、実は文化施設も僕と相性がいい気がする。