十一日目 2025.8.8
『源氏物語』と友達になる。十一日目 2025.8.8
ようやく連休。
【新出単語とか】
・心にくし……奥ゆかしい、上品だ
・かきくらす……心を暗くする
・静心なし……心が落ち着かない
・おぼつかなし……ぼんやりしている
・あさまし……驚きあきれる
・ついで……順序、機会、場合
【今回読んだ範囲】
母君の返歌
始め「命婦は、まだ大殿籠らせ給はざりける、とあはれに見たてまつる。……」
終わり「……命長くとこそ思ひ念ぜめ。」などのたまはす。」
【考えたこと】
「心にくき限りの女房四五人さぶらはせ給ひて」の訳が「奥ゆかしい女房のみを仕えさせなさって」となっている。わかるけども。「限り」の位置が気になる。「心にくき女房限り四五人」とはならない。確かに!?
「かかる仰せ言につけてもかきくらす乱りごこちになむ」そういえば「なむ侍る」の「侍る」ってなんで省略するんだろう。もっと言うと、なんで「なむ」は残るんだろう。
やっぱり母君の返歌返信は、無作法だよな。読んでて思ったけど「心をさめざりける程と御覧じゆるすべし」と、帝はそれを許している。読みが噛み合ってるな。
文章が言葉という指示作用、紙片に埋め込まれたコードなのはわかる。でも、読めないことの方が多い。読解力というより、適切な想像力が働かないからかもしれない。
でも、国語力が低下していると主張する本はよく見るけれど、逆に言えば誤読するだけの情報が手元にあるということのような気もする。まあ、僕に国語力が備わってないことは、これは間違いないけれど。
小説は基本的に体調に依る。調子悪い時は読めない。