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強欲と英雄  作者: とろろ
第一章 調整開始
3/42

衝突①


「(これはまずいな、、)」


見たことの無い化け物。

しかも音的にコンクリを抉れる火力持ち。


教室の出入口のうちひとつを塞がれており、そもそもなぜ攻撃されたのかもどう攻撃されたのかもわかっていない


まさに八方塞がりである。


どう切り抜けるか考えながら彼は目の前の化け物をよく観察する。


サイズは軽トラくらい。

見た目は牛の体に人の顔。

1番の特徴としては本来人の目のある位置にある捻れた角だろう。

彼には「逃げだす」隙はとても無いように見えた。


「あれどうしたら死ぬのかな」


黒花結から体を離しながらボヤく。


「殺す気なの?」


「殺さないでもいいけど多分殺らなきゃ逃げれないだろ」


「それは確かにそうかもしれないけど、、」


「(どうするかなぁ。能力ってのも訳わかんないからアテにしにくいし。)」


彼はそう思いながら一瞬だけ右手の甲とそこに映る紋様に視線を移した


「◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎」


「白刃くん!!」


気づいたときには彼の体は宙を舞っており

体中に激痛が走る。


ただ彼の中で優先されるのはその痛みへの反応でも次の攻撃への対応でもなかった


「結!逃げろ!」

「俺は何とかするから!」


「っ、、!絶対だからね!」


彼の口元から独り言が漏れる。


「こんな所で死んでられるか。

整理しろ。

今の突進で角には刺さってない。

めちゃくちゃ痛いけど動けないわけじゃない。

角が光ると1拍置いて突進が来る。

情報が足りねぇ。このままだとしぬな、、」


傷んだ身体を動かし考える。


化け物は体を起こし彼を向き直す。


ただ、すでに彼にとっての最優先項目は果たされているため多少の無茶は許容内であり、どう生き延びるかだけ考えながら目の前の化け物を睨みつけた。


「あとはこいつを何とかしなきゃな、、」


また角が光る。


「やべぇ!」


「◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎」


机や荷物など気にせず真横に体を弾く。


教室の全てをはじき飛ばしながら化け物は白刃願を死へ誘おうとしていた。


体勢を低くして何とか飛んでくる机と椅子をかわして視線を化け物に戻す。


「あぶねえなぁこいつ。」


「(机と椅子が散乱してるのもあって何回も避けれそうにない。

ただ今の2回で仮説はたった。後は確信が欲しい。)」


ゆっくり教壇まで移動し突進を待つ。


彼の思惑通りすぐにその時は訪れた。


光る角とともに巨体が彼の命を刈り取るために進みだす。


彼は教壇を蹴っ飛ばしながら横っ飛びで突進を回避した。

教壇は化け物にぶつかりそのまま黒板へはね返る。


「やっぱり、、」

「こいつの突進の破壊力は距離と比例している。

教室に入ってからの2回目の机も、

今の教壇も弾かれてはいたが破損は他のものにぶつかってからだった。

あの化け物との衝突で壊れてない。」


ここまでの情報を捌ききり、彼が選んだ次の手は


「これしかねえだろ。」


近距離で殺られる前に叩く。


その足は既に化け物へと向かっていた。

日本非公式対亡獣制圧組合『竜胆』に遺された記録


亡獣:怨牛

体調:3m

幅:1.5m

特徴:牛のような体躯と人を模した顔。その目には捻れた角が生えている。

攻撃手段:『魁』を纏った直線の突進。この突進では離れた距離と比例して出力される『魁』が大きくなる。

近接戦闘により討ち取るべし。

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