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強欲と英雄  作者: とろろ
第二章 奇々怪界
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反撃

2人は大きく移動し、駅のホームからまた改札付近まで移動していた。


吹き飛びながら鎌を振り、改札口を壊して白刃へと鎌で飛ばす。

白刃は難なくそれを小太刀で切り裂き、防御するが


「後宴」


切り裂いた改札口から斬撃が白刃へともう一度襲う。

舌打ちしながらそれを回避し追撃を止める。


それを受け着地しながら紫沫が問いかける。


「なーんでわざわざ分断したのさ。しかも1:3に」


「こっちのが都合が良くてな。」


「左腕無くしてるから1体対でも勝てます〜って、願君も大概ビビってんじゃん。」


「ああそうかもな。でも終わって俺が生きてりゃそれでいいよ。」


煽りをすかされ、紫沫は不機嫌を表情に出す。


「なんでそんなに冷たいかなぁ。せめて明るく行こうよ。どうせ殺し合うんだよ?じゃあ仲良くした方がいいって。その方が楽しいじゃん。」


その言葉に疑問符をうかべた白刃は首を傾げながら問いかける


「お前は仲良くなれなきゃ楽しくないのか?」


その問いに沈黙が帰ってきたことを受け、白刃は続く。


「俺は楽しいぞ。今。」


「は?」


「『爆ぜろ』」


刹那

東雲紫沫の右足が飛んでいた。


「.....は?」


「んで?楽しめそうか?お友達になるか?なりたくねえなぁ。今から色々お話聞かなきゃなのに」


「....何が..言いたいの?」


「だって辛いだろ?友達が拷問受けてたらさ。」


その表情には怒りも喜びも乗ってはいなかった。


---


「紫沫さん!!」

「大双壊」

「---ッ!!」


明確に隙を晒した咲羅に対し、朱璃が二撃見舞う。何とかそれを防ぎ目の前の障害物を片付けようとすると


「どこいくの?」


その足は既に黒い蔓にしがみつかれていた。


「灰円・二条!!」


そして自分の周りには炎で出来た円が2つ。


「....邪魔を、するな!!」


青い鎌を振り回し殺意をばら撒く。

空気は凍り、張り詰めていた。


「纏!!!」

火簾は叫び声と共に炎を操り朱璃の刀へと付与する。


既に朱璃はその炎のまま納刀を終え、居合の構えを取っていた。


「巡六花・乱!!!!」

「天断裂・焔」


氷の華と

空すら断つ燃えた斬撃が衝突し、爆発を起こす。


「うひゃあ。映画みたいだね。」


黒花の蔓に抱えられ、2人は回収される。

そんな中呑気に感想を火簾が溢していた。


「ありがと結ちゃん。あいつどうなったかな。」


「いいよ〜。死んでて欲しいけど多分生きてるだろうね〜。」


爆発により巻き上がった砂塵の中心より少女が立ち上がり、問いかける。


「ゲホッ....何故貴女は私達の邪魔をするのでしょうか。」


その目は忌まわしげに黒花結を捉えていた。


「貴女達が先に仕掛けてきてるからね。それに嫌いだし貴女のこと。仕掛けてくる時だけペラペラペラペラ。煩いのよ。」


「どしたの結ちゃん。怖いよ?」


火簾が少し心配そうな表情で黒花を諭す。


「貴女達は考えたことは無いのですか?これまで、日本がこうなるまで自らが何不自由なく生活出来ていたのは環境が良かっただけだと。払い除ける火の粉がその手に余るものではなかっただけだと。」


「ないことはないよ。けどその手を大きく、振り払えるものを増やすのは自分でしょう?それをやめて他者に求める臆病者に、なったつもりは無い。」


「もういいです。出すつもりはありませんでしたが終わらせましょう。」


「2人とも!下がって!」


黒花達の前に立ち、刀を構える朱璃。


目の前の少女は鎌を手放し、可視化されんばかりの『魁』が少女から放たれる。


「真..」

「やめとけ咲羅」


背後の空間突如空いた穴。そこから短髪壮年の男性が姿を現していた。


「お前の真打は未完成だ。その精神状態だと呑まれるぞ。」


「ですが、、」

「ダメだ。今死なれると柳が怒る。」


男性はそう少女を留め、続ける。


「さて、向こうが終わるまでここからは俺が相手してやる。来ないならこちらから行くぞ。足枷がほしいだろ?魁具土命はナシでいってやる。」


「峰下織淵!!」


「ハハ。お前からか。胸のデカい女は好みだぞ。足でも落として後で愛でてやる。」


炎を用いて瓦礫を持ち上げ形成された槍と共にその炎を叩きつける。


その男は避けなかった。


「!?」


「おお、なかなか熱いな。」


男は笑い、絶望すら振りまきながらその炎の中を歩く。


「さて、お前ら不思議に思い出す頃かもしれねえが、俺達殺すか撤退かさせねえと幼界は収束しねえぞ。」


「どうやったら帰ってくれんのさおっさん。」


「ああ?おおいいなクソガキ。お前みたいなのはいつぶりだ?あー質問に答えてなかったな。お前の後ろの女二人。それでいくつか遊んだら帰るから安心しろよ。」


「いーやダメだね。()()()()()()()()()()()


目の前に突如沸いた異様に対し、朱璃は友人(白刃願)の様な言葉を吐き、自らを鼓舞する。


「あ?今のはなんかお前っぽくねえな。もう片割れの猿真似か?」


既に男の拳は朱璃の眼前に迫っていた。

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