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強欲と英雄  作者: とろろ
第二章 奇々怪界
21/42

隊名


「白刃くん。ラーメン食べに行こうよ。」


「ああ、いいぞ。」


とある非番の日。組織の食堂に2人はラーメンを食べに行っていた。


食堂のラーメンは何故か品揃えが多く、他のメニューよりも力が入っているように見える。白刃はその疑問をいつか金陵になげかけたところ、


「うちの総隊長がラーメンが好きだから以外に理由は無いな。」


となんともな理由が返ってきた。


「今日は何にしようかな〜豚骨もいいし味噌も捨てがたい。白刃くんどうするの?」


「塩。」


「いっつもそれじゃん。」


「好きなんだよ。てかそれより。その隊服はどうなんだお前」


「何が〜?思ったより気に入ってるけど。」


「ほぼ俺のと同じじゃん。」


「全然違うよ。私スカートだし。」


「そういう意味じゃないんだが...」


黒花結の隊服は上が白刃願のように袖口が広く指半分まで隠れており、スカートは太腿を半分程度隠すものとなっている。足元は白刃と全くおなじブーツが纏われており、周りから見るとペアルックのように見える始末である。


「スカートも短すぎやしないか。」


「可愛いじゃん。」


「はぁ。もういい...ん?あれ纏か?」


「熾織ちゃんもいるね」


「あいつにしては真面目な顔だ。」


真面目な顔で会話を行う2人の元へ向かう。


「なんの話してんだ?」


「おお、願に結ちゃんか。いや....ちょっと大事な話なんだが。」


「そういうのって自分で言わないと思うよ。朱璃くん」


「いや、結ちゃん。実は本当に大切な話なんだよ。」


-----


「「チーム名?」」


「「うん。」」


「結、レンゲとってくれ。」


「はい。あ、白刃くん1口ちょうだい。」


「途端に興味を失ったねこのふたり。」


「ああ、酷いやつらだ。」


ラーメンをすすりながら白刃は答える。


「大事でもなんでもねえじゃねえか。なんだ?体育祭でもやるのか?」


「違うんだな〜願君。さっき美鈴さんから聞いたんだけど幼界制圧にかける人数が2-3じゃなくて4-5になるんだって。」


「え?なんで?」


首を傾げる白刃と

その幼馴染のラーメンを奪いながら黒花が続くように聞く。


「幼界の数が減ってきてるの?」


「ううん。数は減ってないけどこの前の纏と願君の前例対策。」


「あーなるほど。それでなんでチーム名に繋がるんだよ。」


「美鈴ちゃんからお前ら4人で組め!ってさ」


「理由は?」


「問題児2人と組ませられそうなのが私と結ちゃんくらいしか居ないってさ〜。」


「俺まだ問題起こしてないんだが。」


「入隊前に訓練所ボロボロにしちゃったしね〜。いつかまたやらかすって思ってるんじゃない?」


返す言葉をなくしラーメンに視線を移すとそこにはスープまで空けられた容器だけがあった。


「おい結」

「しらなーい」


「て!ことで!チーム名考えようぜ!他の奴らも考えてるみたいだからさ!」


「そうだねえ。」


ラーメン強奪犯がそう愉快に笑う。


---


「で、チーム名を決めてるらしいね〜あの子達。仲間って感じでい〜じゃ〜ん。」


「総隊長。報告がまだ終わってないのですが」


「あれ〜?そうだっけ?」


タバコの煙を器用に輪っか状にして遊びながら柊は聞き返す。


「そうですよ。続けさせていただきますが各地方支部で被害者及び被害者遺族の保護と衣食住の確保が進んでます。75%程は完了しており、幼界制圧に時間を要した北海道と未だ幼界の発生頻度の落ちない関東が遅れております。」


「そこふたつは仕方ないよね〜。できるだけ急いであげて。」


「はい。現在三・四番隊を中心に進めております。」


「うんうん。よろしくね。それで願たちのチーム名は?」


「ああ、方針が違いすぎてまだ決まってないそうです。」


「あっはっは。そうなると思ったよ〜。チーム編成後初任務に間に合うといいねぇ。」


「熾織曰く、「願君と纏が方向性違いすぎて笑える」との事です。」


新しいタバコに火をつけながら柊は更に笑う


「やっぱ願も大概馬鹿だね〜」


----


都内某所、ある廃ビルにて以前白刃達の横浜湾での戦いの跡地に訪れていた男女が誰かと話していた。


「ねー柳さん。会ってみたい人いるから次の幼界俺たちも出ていい?」


「おや、珍しいね紫沫。君が直接出るなんて。私は構わないよ。しっかり挨拶してきなさい。

咲羅はどうする?」


微笑みながら老人がそう返す。


「私も行きます。」


「うんうん。気をつけていっておいで。『竜胆』はいつの時代も戦力をちゃんと揃えている。死んではいけないよ。」


「はーい」

「はい。」


2人がビルから出ていくのを見送る、柳と呼ばれた老人。彼は1人先程の少年らに向けていた穏やかな顔とは打って代わり、歪んだ笑顔で呟いた。


「久しぶりに会うことになりそうだね。一」

余談ですがチーム名は「天竺牡丹」になりました。


ほぼ熾織と結で決めてます。



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