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強欲と英雄  作者: とろろ
第一章 調整開始
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入隊①


「あんた誰だ?」


「む、あんたとは失礼だね。ここの組織の総隊長 柊一(ひいらぎはじめ)だよん。はじめちゃんって呼んでもいーよ!」


「わかった。じゃあはじめちゃん。なんで今邪魔したんだ?」


「わー!!初めて呼ばれたー!!!!!!嬉しーー!!!!!」


「総隊長。落ち着いてください。白刃君が困ってます。それに纏からは呼ばれてるでしょう。」


「だって美鈴ちゃんがすぐ止めるじゃん〜。ほぼよばれてない様なもんだもん。」


唐突の戦闘終了。

そして謎の少女。


白刃願からすればただただ意味不明であり、邪魔されたことへの苛立ちは消えてしまっていた。


「ねえ美鈴ちゃん。なんでここにいるの?」


「隊長とよべ。総隊長の指示だ。」


「へぇ〜。」


先程はほぼバーサーカーとなっていた朱璃も毒気を抜かれたのか大人しくなり話を聞いている。


「あ、白刃くん。おはよ。」


「あ、うんおはよう結。....と?」


この建物に来て最初に出会った快活な女性に対して視線を送る。


「あ、挨拶がまだだったね〜はじめまして!願君!私火簾熾織っていいます!よろしくね〜」


「あ、どうもよろしくお願いします。」


「お、願。女の子には優しいタイプ?」


「うるせえやっぱ殺すぞお前」


「うんうん!もう仲良くなったみたいだね!」


白刃は満足気にこちらを見ている少女もとい総隊長はじめちゃんの言葉に疑問符を浮かべるしかできなかった。


「仲良さそうに見えます?」


「うん〜!とっても!」


「まじかぁ....」


「白刃くん。ショック受けすぎだよ。にしてもなんで喧嘩してたの?」


「喧嘩じゃない。正義に基づいた不届き者の処理だ。」


「願〜。処理って言い方はさすがに傷つくぜ俺」


「ノリノリだっただろうが。」


また軽口を叩き合うふたりをみて

頷く総隊長と頭を抑える2番隊隊長。


「んで、はじめちゃんはなんでここに来たんだ?」


「ああそうだったそうだった。

ねえ、願。うちに入りなよ。」


「は?」


「多分だけどね〜、このまま日常生活には戻れないと思うよ〜。願は。」


「結は戻れるんですか。」


「結ちゃんは願がいるところにいるだろうからどの道戻れないね。だから近くで互いを守りなよ。」


「(むちゃくちゃだ。)」


そもそも最近自分でも彼は忘れかけていたが彼の人生の目標は「平凡に生きる。」である。

ただ既に世界が変わってしまい平凡とは程遠い場所にいる。ならばそこに平凡に生きれるための努力を費やすのが白刃願という男である。本人もそれを自覚している。断ろうと声をあげようとするが見透かしたかのように柊は続ける。


「それにさ〜。願の家族も守らなきゃでしょ?」


「あの人たちは異様に強かですから大丈夫ですよ。」


「だから言ってるんだよ〜。死ぬわけないって人が急に死んじゃったら絶対取り乱すでしょ。」


ちらりと黒花に目をやると、耳まで真っ赤にして顔を伏せていた。


「さらにさらに、願は多分今バカな纏に乗せられてドンパチしたと思うから大概バカなんだと思うけど、」

「「言い方。」」


「お、ハモったね〜やっぱ仲良いじゃん。んで話の続きね、バカなんだと思うんだけどさ、今自分がした方がいいこととその才能の活かし方。そんでもってそれが自分にとって結構やってて楽しいことが分からないほど頭悪くないでしょ?」


その事実を否定できず白刃願は黙り込んでしまう。


「白刃くん。」


「結?」


「私のことは気にしないで。どうせついて行くから。」


「それって一応聞くけどやめろって言うの無駄だったりする?」


「無駄だねえ。」


幼馴染は困ったように笑いながらこちらを見ていた。


白刃願はため息をひとつ、その後息を吸って前を見た。


「.......給料って出ます?」


「うんうん。やっぱ頭のいいバカだね願は。歩合制だよ。」


その会話の端で、


「やっぱり問題児が2人になった.....」


「まあまあ美鈴さん。楽しそうじゃないですか。」


「お前も問題児寄りなこと忘れるなよ。」


「慰めたのに!酷い!」


受け持ちが確定してしまった金陵美鈴が頭を抱えていた。

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