保護③
「まず『魁量』の総量が異常です。」
「影打覚醒による総量増加を込みにしてもすでに真打覚醒前の私の総量に対して
白刃君は5倍
黒花さんは8倍
の総量が確認できました。
また初戦闘にもかかわらず怨牛・恨葵の排除からも能力の熟練度はすでに一定に達しているかと。また同級生の死や情勢の急変などによる精神の乱れも確認できませんでした。
ショックではあるけどそれ以上ではない。といった様子でしたね。
非常に切り替えが早かったです。」
「うむうむ。ぜひ味方にしておきたいね。その辺はどう思った~~?」
「黒花さんは白刃君次第。
白刃君は、わからないといったのが正直なところですかね。」
「そっかそっか、よし!じゃあこうしよう!」
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「ここどこ?」
「訓練場だよ」
体育館二つ分ほどの面積
そこら中においてある的と巻藁。
壁に掛けられている木刀。
確かに訓練場と形容するのが一番いいであろう。
「今から訓練でもしろと?」
壁にかかった木刀を二本取り訓練場の中心に向かう纏へと声をかけた。
「いや~、一本でいいから勝負してほしいなと!」
満面の笑みで振り返る纏に対して白刃願はNoを突き付けた。
「いやだね。」
「いや~だよね~」
「じゃあ聞くなよ」
「ちなみに理由は?」
「勝てるわけがない。」
少しの沈黙。纏は驚いたような顔をしている。
「なんでそう思った?」
「『魁量』って言うんだっけ?そのオーラみたいなの。それ見て勝とうと思わない。」
「嘘、見えてんの?」
「ん?まぁ。ここにきてからだけど。」
「すっげぇ~~~。俺なんか見えるようになるのに1か月かかったぜ。」
「へぇ~。」
「それ聞いたら余計に見てみたい!頼む願!一本でいいから!」
「なんでそんなに戦いたがるんだよ。」
「だって何となく長い付き合いになりそうだし。見ておきたいじゃん?」
「意味が分からん。」
「ぬ~~。あ、じゃあこうしよう。」
朱璃纏は笑いながら木刀を二本上に放り投げた。
一本は真上。
もう一本は白刃願の頭上へと放たれていた。
「その気にさせる!!」
落ちてきた木刀を笑顔でつかんだ纏の表情は躊躇い等どこにもなかった。
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「総隊長。本当に彼らを私の部下にするつもりですか。」
「それが最善だと思ってね~~。」
「少なくとも会話から推察するに白刃君は問題児側ですよ。問題児は一人で十分なのですが....。」
「え~いいじゃん纏、わたしあいつ好きだよ~~。」
「そりゃ貴女はそうでしょうね。」
同族なのだから。といった言葉を金陵は飲み込み次の言葉に続ける。
「それより本人の意思もあります。入隊を希望しない場合はどうするんですか。」
「う~~~ん、何とかなると思うよ。結の方はともかく~、願の方ね。」
煙を吐きながら柊は続ける。
「多分だけどそいつ、めっちゃ頭のいいバカだから。」
登場人物紹介④
金陵 美鈴
性別:女
髪色:焦げ茶
趣味:読書(特に推理小説) ウミガメのスープ
特技:柊一の世話
家族構成:父 母
能力名:用無しの銀貨
好きなもの:整理整頓 笑顔な人
嫌いなもの:辛いもの 病気
日本非公式対亡獣制圧組合『竜胆』による評価記録
戦闘能力:優秀
座学:非常に優秀
総評:
『竜胆』2番隊の隊長であり、隊長としての経験は少ないながらも主力として非常に貢献度が高い。能力の都合上継戦能力が高いため強敵との勝負より全体の盤面調整としての運用が望ましい本人もそれを自覚しており非常に優秀




