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強欲と英雄  作者: とろろ
第一章 調整開始
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保護②


翌日目を覚ました白刃願は建物内をぶらついていた。


「にしてもデカイなここ。」


お気楽な発言とは裏腹に彼の思考は動き続けていた。


この組織の目的は?

そもそもこんな状況に誰がしたのか?

家族は?無事なのか?

ここにいて幼馴染の安全は保証されるのか?

何故学校が幼界に選ばれた?偶然か?


「あー!」


「ん?」


「お前!あの学校の幼界の生存者だろ!」


こぼれんばかりの笑みを浮かべながら少年が走ってくる。


「俺朱璃纏!纏でいーよ!」


「はぁ。」


明るいやつだなぁ。と思いながら白刃願は思考を中断し少年を観察する。


綺麗な二重瞼は忙しなく瞬きを繰り返し

ここの組織の制服だろうか?学ランの様な服装が着崩されていて下駄を履いている。

年齢は同じくらい、クラスでモテるタイプだなぁなどと観察を終え返事をする。


「俺は白刃願。願でいいよ」。


「女の子みたいな名前だな。」


「それはお前もだろ」


「あれそうか?まあいいや!ちょっと付き合ってくんない!?」


「はぁ?」



----

金陵美鈴は報告のため「総隊長室」と書かれた部屋の前でため息をつき扉をたたく。


「ど~ぞ~~~~」


中から聞こえてくる気の抜けた声にため息が一つ増える。


「失礼します。」


「あれ~美鈴ちゃんじゃん。どうしたの?」


中では

小学校低学年のような体格で2つに括られた桃色の頭髪の女性が

煙草の煙を遊ばせ、足を机に投げ出しながら漫画を読んでいた。


「先日連絡しましたよね。柊総隊長。

先の第二級幼界での生存者「白刃願」「黒花結」の影打覚醒の報告です。

そもそも帰還後すぐ報告する予定だったのに貴女が逃げ続けて今になったんですよ。」


「だって~。この漫画が面白くってさ~~」


「はぁ。報告を続けるので漫画読んだままでもいいのでちゃんと聞いててくださいよ」


「やさし~~。わたし美鈴ちゃんの真面目だけど柔軟なところ好きだよ~~。」


「生存者両名ですが影打覚醒へかかった時間が

「白刃願」は約1時間、「黒花結」は約2時間30分です。」


「幼界発現に巻き込まれた人間のうち

生存者は過去平均5%であり、

そのうち能力発現に至る覚醒者が約20%。

そのうち能力発現に1週間かからなかった者...『魁欲者』はその中でさらに10%。

1000人規模の第一級幼界でも1人出るかでないかの割合です。

はっきり申し上げますと彼等の覚醒までのスピードは異常です。」


「すっごいね〜。纏でも1日半だったじゃん。

ああでもあれは覚醒しにくい第三級だったか。」


「かつ『調整』前、ですね。過去文献からも『魁欲者』発現確率、及び発現にかかる時間は『調整』前後で5~10倍は変わります。」


「お、いとこ贔屓いいね〜。嫌いじゃないよ〜。」


「そういうのではありません。話がズレましたが、先程の報告からも間違いなく彼等の能力値は非常に高いと判断できます。」


「ね〜〜。そんな報告よりさ、美鈴ちゃんは話してみてどう思った?」


「....。事実ベースの報告は重要と思いますが。」


「そうだね〜。でもわたしは美鈴ちゃんの感想が聞きたいな〜。」


「はぁ....。私の主観にはなりますが」


「うんうん」


「完全に異常です」

登場人物紹介③

朱璃 纏


性別:男

髪色:金

趣味:RPGゲーム(ラスボス討伐まで),運動

特技:だるま落とし

家族構成:父 母

能力名:定まらぬ剣先

好きなもの:体を動かす時間 友人との会話

嫌いなもの:勉強


日本非公式対亡獣制圧組合『竜胆』による評価記録


戦闘能力:非常に優秀

座学:劣


総評:一点突破力が非常に高い。ただ、戦う相手によっては露骨に集中力が下がってしまう傾向が見られる。座学においても亡獣の情報程度しか覚えていないため今後とも指導予定。


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