平穏の終わり
初投稿です。何卒
白刃 願は日本の田舎でも都会でもないそんな地方の平凡な高校に通う17歳である。
親がいないわけでも特殊な力がある訳でも実は前世の記憶があるとかでもない。
少し名前が女の子寄りなだけの一般人だ。
強いて特徴をあげるなら「平凡に生きる」ことに努力を全て費やしていることだろうか。
朝食をとり
顔を洗って
授業を受けて
友人と遊び
風呂に浸かって
趣味に没頭し
たまに勉強もして
眠りにつく
たまに例外こそあれどこのサイクルを回し続けている。
そんな繰り返しの中、桜も散りきったある日、
彼を襲ったのは強烈な違和感
自身の体にも見える景色にも変化は無い。
ただその違和感は拭えなかった。
彼は違和感を抱えたまま学校に向かい、ふざける同級生を横目に席に着く。
「白刃くん。おはよ 今日も眠そうだね」
「おはよ。目覚めが良くなくて。」
「またゲームでもしてたの?今日の古文の予習も忘れてるでしょ」
「周回始めたらとまんなくってさ、結が隣にいるからいいかなって。」
と、隣の席に座る腐れ縁の黒花 結となんてことの無い会話を行う。
この友人である黒花結は俗に言う優等生であり美人である。
人当たりはよく、必要以上に飾ることは無い。
教師陣からの評価も高く後輩からも慕われている。
余談であるが、そんな彼女を「平凡な日常」の一部に取り込んでいることに白刃は他友人から
「おかしい」
「不平等だ。」
「贅沢者」
と度々苦言を呈されている。
そんな彼女は綺麗に手入れされたセミロングの髪を揺らしながら笑う。
「もー。楽しようとしすぎだよ。この前も見せたじゃん。」
「あれはラーメン奢ってチャラだろ。次は結のオススメの店にしようぜ。気になってたんだよ。」
「しょうがないなぁ。あ、そういえば今日転校生が―――」
『◼️◼️◼️◼️ 』
「ん?」
どこからともなく聞こえた声。
直後、次々に生徒の意識が奪われてゆく。
「(ああ、朝感じた違和感はこれか)」
不釣り合いな感想とともに、白刃願も意識を手放した。
「…くん、白刃くん!」
体を揺さぶられる感覚で白刃は意識を取り戻した。
開いた目に黒花結の紫がかった瞳を捕える。
その瞳には不安が溢れていた。
「良かった。目覚ましてくれて。クラスのみんな起きないのよ。」
「結はずっと起きてたのか?なんでみんな寝てんの?」
「わかんない。私も変な声が聞こえてから意識失っちゃって、、先生も廊下で倒れてたし、、」
言われるままに彼女の指の指す先を見ると教師が倒れているのが磨りガラス越しに見えた。
「(何が起きてる?体に特に違和感はないが嫌な予感だけはある)」
「とりあえずここから動かないようにしようか。何があったか分からないし。他の誰かが起きてくるのを待ちたいな」
と現状の整理もつかぬまま自分と震える幼馴染を落ち着かせるために彼が方針を口にした瞬間。
『貴方は第6周期目のプレイヤーに選ばれました。』
『貴方の能力は「指先の願」です。』
『まもなく二次調整を開始致します。』
「....は?」
登場人物紹介①
白刃願
性別:男
髪色:黒
趣味:ソーシャルゲーム周回
特技:数独,知恵の輪
家族構成:父 母 妹
能力名:指先の願
好きなもの:暇な時間 黒花との食事
嫌いなもの:徹夜
通信簿による白刃願の評価
学業:秀
部活動:所属無
担当教員より:
非常に落ち着いた性格をしています。
たまに課題や予習等をしてこないことはありますが中間・期末テストでの成績に問題はありません。ただ極たまに独り言をつぶやくことがあり、友人にからかわれている姿を目撃しています。




