E.エピローグ
俺は目を閉じると、この小娘に目をつけてからの2日間を思い出した。
防空壕内での父娘の会話。役場での『男』との遭遇・・実に色々な情報を得ることができた。舞泊近くの山道では、小娘を助けてやったっけな・・
それにしても、最後に小娘が『男』と離れたのは、俺にとって幸運だった。
あいつら(他の検体)は愚かだ。島に来た数人の人間を殺したって、何の復讐になるものか。俺は、俺たちをこんな目に遭わせた『人間』どもを根絶やしにしてやる。そのためにも本土に渡らなければ。クックック・・子供なら騙して手なずけるのに、うってつけだ。『男』のお陰でその手間も省けたがな。だがそれも、本土に着くまでの間だ。
三十数年待った俺の怨み、本土に渡ったら思う存分晴らしてやる。俺は俺のやり方で・・
最後まで弊作をお読み頂き、ありがとうございました。
なお、ご参考までに、各メンバー間の呼称を下記ページにまとめました。
https://waramoon.web.fc2.com/CallName.html
別ウィンドウや別タブにして小説本文と見比べてみると、どのようなボロが出ているか分かると思います。