表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
結界守と術塊の子  作者: 結目ゆいと
1/1

プロローグ ~囚われの子~

本編からあらすじ通りになります.

前置き的にお読みください.

ひんやりとした空気が地下の階段を降りる少女の首筋をなでる。思わず身震いをすると、手に持ったランプがかすか


に揺れた。

時刻は日付も変わる真夜中。彼女はある目的を持ってこの階段の先にある地下牢に向かっていた。この地下牢へは何


度か来ていたが夜に来るのは初めてだった。昼に来るよりもより、闇が深く、ランプもすぐ前の足元しか照らしてい


ない。これでは、目の前に何がいても気づけないだろう。

「ごーお」

突然、階段の下のほうから唸り声が聞けてきた。一瞬、化け物か何かの唸り声のように聞こえ、足を止める。

イータ

「怖いのか?」

いつものさわやかな笑顔と共にイータの言葉が再生される。イータは彼女の家庭教師だったが、剣術の修行にもよく顔を出しては、手合せをしていた。彼女が少しでも怖気づく素振を見せると決まって「怖いのか?」と言われるのだった。

そういわれると、決まって意地を張り、「怖くなどない」と再び立ち向かうのだった。彼は彼女のことをよく理解し


ていた。そして、そのときに見せるイータの満足そうな笑みに毎度、いら立ちを覚えるのだった。


「怖く等ない。」

ランプに向かってつぶやき、再び足を進める。

が、階段に足を取られしりもちをついた。洞窟の傾斜を削っただけの階段は表面はつるつるで、水滴で濡れているため、滑りやすく、今までもなんどか足を取られそうになっていた。少し気がそれて、すっかり忘れていたのだった。

少女はしりもちの痛みと、滑りやすいことを忘れていた自分に腹が立ちながらも、何とか気持ちを押さえつけ、ランプをつかみ、立ち上がる。ランプの保護ガラスにひびは入ったものの、火は消えていなかった。火は消えていなかったことに安堵をしつつも、先を行く足取りには、怒りがにじみ出ていた。


下まで降り切ると、そこには怪物など居らず、番人だけが荒削りの木の椅子に座って、眠っていた。ごーごーという


音の正体は、番人のいびきだった。

「本当にイータのいった通りだ。眠ってる。」

それはこれから彼女がしようとしていることに、とても好都合だった。

番人に近づき、手に持った鍵の束を取ろうとする。

しかし、眠っているのにもかかわらず、手は固く握られていて、取ることができない。番人の手をこじ開けることも考えたが、それでもし起きてしまったら元も子のない。必要なカギだけを鍵束から外せばいいが、20本ほどが鍵束についていて、どれも同じに見える。どれをとればいいのか分からない。全てを取り外して持っていくには、少し多すぎる。そんなに時間をかけることはできなかった。あと2


時間後には、待ち合わせ場所には到着していなくてはならない。

少女は一瞬、躊躇う素振を見せたかと思うと、鍵束の上に手を乗せる。すると、鍵束が微かな光を放つ。すぐに手を放し、おもむろに一本の鍵を外そうとし始めた。

鍵束を動かすたびに、鍵と鍵がこすれあい、ぶつかり合う音がした。そのたびに、少女は番人が起きるんじゃないかと、彼の顔を見たが、相変わらず、ごーおと唸り、一定のリズムで船をこいでいた。

何とか、目的のカギを外すと、急いで奥の牢へ走って行った。


目的の鉄格子の前まで来ると、奥から、

「誰?」

少女は奥を覗きこむ。

暗い牢のおくから、少年が表れた。

少年は裸足で、薄っぺらい薄汚れている手術着のような服を着いた。

疲れた顔をしていたが、少女を見つけると、頭に生えた狐耳をぴくっと震わせながら、嬉しそうな表情を浮かべた。

「わー!コウだ!もう、来れるようになったの?」

少年の笑顔につられ、コウと呼ばれた少女も思わず笑顔を返す。

「ううん。今日は特別。」

じゃーんといながら、先ほど手に入れた鍵を目の前にかざして見せた。

「君を助けに来たんだよ」

少年はきょとんとして、「え?僕を助ける?」

「そう!ここから出て、そうすれば君は自由の身だよ!」

少年が顔を曇らせる。

「そんなこと。みつかったらただじゃすまないよ?」

「大丈夫、見つかる前に逃げ切ればいいんだよ!」

コウは自信たっぷりにいい、鍵穴に鍵を差す。少年は心配そうに見る。鍵はなかなか回らなかった。力を入れて回すが、少しか回らない。そのうち、手がしびれて来た。回すのをいったん止めて、手を振る。

「なにこれ回んないんだけど…」

番人が鍵を外すのを見ていたが、いつも普通に回していた。こんなに硬かったとは、眠ったままでも手を開けないのにも納得がいく。

少し休み再び鍵に手を掛けると、

「やっぱり、やめよう。番人に見つかっちゃうよ。もうすぐ、見回りに来る時間だもん。」

「大丈夫だよ。番人は眠ってるから」

少年はびっくりしたように「そうなの?」

「そう。だから、これを持ってこれたんだよ。」

そういって,コウは牢に刺さったままの鍵を指す.

「そうなんだ。でも,番人もいつ起きるか分からないし,他にも,人が来るかもしれないし,見つかったら,コウが危ないんだよ.そんな危険を冒す必要ないよ」

少年はやめるようコウに言う.

コウはあきれたように,「そんなんで,諦めないよ.でも,これ一人じゃ,回すの時間かかるから,鍵開けるの手伝ってよ。」

「でも...」

少年は目をきょろきょろとさせ、手伝うのをためらうように見えた。


「ここから出たくないの?居たいって言うなら別だけど、」

コウは若干イライラしたように言う.

「ここに居たくないよ。出たいけど、」

「じゃあ,手伝ってよ!失敗するのが怖いの!?今は手伝ってくれる人もいるから前みたいに失敗することは絶対ないから!」コウは小声で怒りをぶつける.番人を起こしてはまずいというのは忘れなかったようだ.

「そうなの?」

「大丈夫だから!」コウは今だ迷っている少年に発破をかける.

少年は一瞬鍵を見て、こぶしを握り、気合を入れる風の動作をして、「手伝うよ!」

「そう来なくっちゃ!よろしく!」コウは笑顔で答える。

コウ一人ではまったく回らなかった鍵も2人で力を込めて回すと、少しずつ回り、しばらくすると、かちゃりという鍵が外れる音がして,鉄格子が,開いた。

「やったね!」思わず、叫ぶ。

よほど力を入れたのか、頬は赤く、息が切れていた。

「しーっ。そんな大声出したら、番人が起きる!」

少年をなだめる。耳を澄ませると、遠くから、ごーおと唸り声が聞こえる。どうやらまだ寝ているようだ。ホッと胸をなでおろした。

鉄格子を開けると、中から、少年がにこにこしながら出て来た。少年はもう迷いはないみたい,とコウは思う。

「ありがとう!」

「まだ助かってないよ。」

そう言って、少年の手を取る。

「この後、町を出てそこから、助けが来るから。そこまで、頑張らないと」

少年は黙ってうなずく。2人はコウが来た道を戻っていった。

「それにしても、番人寝ててよかったね。いつも、絶対に寝ないから、奇跡だよ。」「それ、イータのおかげ。」

後ろを振り返ってニッと笑う。

「イータが眠らせておいてくれたらしいんだ。」

「イータっていつもの先生だっけ?」

コウは以前ここに来ていたとき、彼女の家庭教師の話をしていた。彼女の知り合いと言えば彼しか思いつかなった。

「ううん、その人は忙しいからって、辞めちゃったんだけどね。その代わりに来た家庭教師だよ。逃げる計画を立ててくれて、町の外まで行けばイータに安全なところまで連れてってもらえるよ。」

コウは嬉しそうに話す。

「じゃあ、その人に感謝しないとね。」

「そうだよ。だから、会ったら、ありがとうを言わないとね。」

コウはおどけた調子で言う。

「コウに言われなくてもわかってるよ。」

「ならいいけど。」

その時、少年の耳が横を向き、表情を強張らせた。

「ねえ。ほんとに番人眠ってるんだよね。」

「そのはずだけど、」

少年のただならぬ雰囲気にコウは不安になる。


そのとき、丁度、番人の前を通り抜けた。突然、ごーおという唸り声が止み、代わりにふぁーあという息を吸い込む


声が聞こえる。

コウが思わず、後ろを振り向くと、あくびをしている番人と目があった。

番人とコウの動きが一瞬止まる。


コウが前を向き走り出すと同時に、「おら!お前たち」と番人が怒鳴る。

「一晩中寝てるって言ったのに!」

後ろから、どしんどしんという、音が、近づいてくる。

階段までさしかかたとき、番人はすぐ後ろまで迫っていたが、番人は二人を掴もうとすると、階段に滑って転んでし


まった。間一髪二人は地下から逃げ切ることが出来た。

だが、逃げたことがばれてしまった以上、地上にも知らされてしまっているだろう。2人の子供は不安にかられなが


ら、階段を駆け上った。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「遅いな。」

1人が時計を見ながらつぶやく。

顔には不安の色が見える。

「予定時刻よりもそんなに経ってないっしょ。大丈夫っしょ。」

「だといいんだがな。」

2人は町の中心にある城に近い兵士の詰所で、夜通し見張りを行っていた。

その時、誰かが詰所の扉を叩く。

兵士は急いで扉に近づくと、のぞき窓から外を見る。

「コウです。連れてきました。」

「コウ様。お待ちしておりました。今開けます。」

堅苦しい兵士は鍵を開ける。

「ありがとうございます。」

コウはぺこりと頭を下げ、ドアを開けた兵士にれいをいう.部屋の中に入ってくる。後から、先ほど連れてきた少年が続く。少し萎縮しているようだ。

「おー!すげー初めて見た!ほんとにいたんだな!」

もう一人の兵士が物珍しげに少年をみて、声を上げる。

その声に邪気は無くただ純粋にはしゃいでいるだけのようだった。

彼はただ単にチャラいだけなのだ.


だが,少年はそチャラ兵士の声に驚いて、コウの後ろに隠れてしまう。

少年は極度の人見知りでもあった。コウと初めて会った時も、ただただ、小さくなっていただけであった。

「おい、怖がってるじゃないか!それに失礼だろ!」

ドアを開けた生真面目な兵士が兵士をたしなめる。

「あははごめんごめん!」

チャラ兵士はついついと調子で頭をかきかき平あやまりする。

生真面目兵士はため息をつき、2人の方に向き直り。

「失礼しました。騒がしくて、怖がらせてしまったようで…」

「いえ、確かに珍しいですし、この子も少しびっくりしただけのようですし…」

ちょっと怖がりでもありますからと付け加える。

「それよりも、多分急いだ方がいいです。ちょっとまずいことになりまして。」

「なにか起きたんですか?」

生真面目兵士が後を促す.

「はい,牢から出るときに番人が途中で起きてしまって...」

コウが言い終わるかのところで、ドアがノックされる。

部屋に緊張した空気が流れる。

早くこっちへ.部屋の奥へとチャラ兵士が案内する。さっきの雰囲気とは打って変わって、厳しい雰囲気を漂わせていた。2人は彼の方へ急いで向かった。

部屋の奥には仮眠室があり、そこに通された。

2人が部屋へ入ると、兵士は外の人と話していた。

外には、別の兵士がいて、少年が牢から逃げたことを伝えていた。それだけ言うと去って行った。

「まずいことになったな」

「そうだな…」

「ここで少しほとぼりが冷めるまで待った方がいいでしょうか」

「それは出来ない」

「確かにそれは出来ませんね。僕たちは未明には交代しなければならない。」

「兵士の制度でね。仕方ない。頃合いを見計らって出るしかないよ。」

「それしかないですね。」

「危険すぎるだろう…」

「でもここから出るしかないんだから、仕方ない。」

「そうだな。それなら準備をしなければ。」

そう言って立ち上がる。


準備をする物はそれほど多くなかった。

頭を隠すためのフード、地図、それと

「これはイータから渡すよう頼まれたものです。」非常時に使って

生真面目兵士はそう言って光を全く反射しない真黒な球体を取り出す。

「さあ」といって,手を出すように促す.「使い方は簡単で、これを握って気を送るだけ。」

少年はおどおどと手を伸ばす.


正確なことはわからなかったが,光を反射しない真黒な球体は不気味な雰囲気を放っていたし,少年の勘がこれは危険だと告げていた.


チャラ兵士はウィンクをする.少年の背筋に悪寒が走った.




「今は外には誰もいないようだ」

生真面目兵士は外を確認し,中の3人に呼びかける。

コウと少年は扉から外に出る。

「無事を祈ってます」

「頑張ってね!」

2人の兵士が見送る。

「ありがとうございます。」

少年は2人に向かってぺこりと頭を下げる。


こうして2人は当初の予定よりも危険となった街へと足を踏み出した.



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


いつもは、静かな住宅街は非常事態宣言を受けてけたたましくサイレンが鳴り響いていた。

少年はフードを深く被り、それをしっかりと手で握りながら夜の町の裏路地を走っていた。


ふと気づくと、さっきまで追いかけてきたはずの兵士の声と彼らの足音がいつの間にか聞こえなくなっていた。

後ろを振り返る。

誰も追いかけてきていないことを確かめると、走る足をゆるめた。

ずっと走り続けて、足を動かすのがやっとだった。

ほっと息をつき、民家の壁にもたれかかる。


コウとはすでにはぐれていた.


しかし、ずっとここで休んでるわけにもいかない。

少し息をつくと、コウにもらった地図を取り出す、

が、兵士から逃げるのに必死で、彼にはもう今いる場所がどこか分からなくなっていた。

少年はこの街に連れて来られてから一度も地下牢を出たことがなかった。そのため、この街の事は全く知らなかった.


地図を見ながら今いる場所の検討を付けようとしたが、地図上では、同じような街並みが続いていて、どこも同じに見えた。


しばらく眺めていたが結局ここがどこか分からなかった。


「これから、どこに逃げればいいんだろう?」


少年はため息をつく。


「おい。」

少年はいきなり声を掛けられ飛び上がった。


呆けていて、人がいることに全く気付かなかった。


焦って、声のした見ると、少し離れた角に兵士が身につけている内側が紅色の黒いマントをかけた男の人が一人で立


っていた。兵士のようだが、先ほどまで追いかけてきた兵士よりもひ弱そうに見えた。


「ここは危ないぞ。早く逃げろ。」


どうやら一般市民だと思われたようだ。これなら逃げられる。

「あ、はい」

少年は急いで立ち上がり逃げようとするが、足が言うことを聞かずその場にしゃがみこんでしまった。

「大丈夫か?手を貸そうか?」

兵士が近づいてきて、手を貸そうとする。

「いえ。大丈夫です。」

少年はしゃがんだまま後ずさりし、兵士から遠ざかる。

「立ち上がれないんだろう?ほら。」

少年は必死で後ずさりをして逃げながら、首を振る。

と、突然、フードが脱げてしまう。

少年がしまったと思った時には、もう。遅かった。

「お前、その耳!?待て!もしかしてお前。」

兵士は懐から呼び笛をだし、吹こうとする。

少年はそれがなんなのか分からなかったが、

「やめて!」

少年は叫び、とっさに、手のひらを彼に向け手に力を込める。すると、手のひらからまばゆい光のような球が飛出し、彼を吹き飛ばした。

一足遅く、兵士の口元から、ぴーっという音が鳴り響く。


少年は焦っていた。

人を傷つけた罪悪感と、足が動かない恐怖でもうどうしていいか分からなくなっていた。

その場でおろおろしていると、路地の奥から複数の足音が聞こえてきた。

先頭を走っていた偉そうな兵士が建物の角から姿を現す。

「いたぞ!壊せ!」


兵士たちが来た方とは反対側に逃げようとするが、先ほど吹き飛ばした兵士が巨大な防壁で道をふさいでいた。防壁の中でしゃがみこんだ彼は、とても苦しそうだった。

制御ができないのか、防壁は両脇の建物の壁にめり込み、壁がおかしなくらいに歪んでいた逃げられないと思い、元の方を向くと、偉そうな兵士は背後の部下らしき人たちをせかし、巨大な黒光りする筒のようなものを動かしていた。大人の身長よりもちょい大きい位なのに、とても重そうだった。

少年は初めて見る物だったが、ポケットにあるコウからもらった黒い球と同じ危険な匂いがした。

「や、やめろ!そんなもの使ったらこの町がただじゃすまないだろ!」

後ろから叫ぶ声が聞こえる。その声はとても必死だった。


少年はもう何も出来ず、ただその筒を呆然と見つめていた。


筒はまっすぐに少年のほうに向けられ、筒の中がよく見えた。中身は、はじめ空っぽだったが、中が光り、黒い光の球がだんだんと出来てきた。


「非常事態に使うんだよ」

その言葉と一緒渡されたウィンク...いや,黒い球を思い出す。

黒い球はポケットに入っていた.

少年が前を見ると、筒の先端から真っ黒な光の球発射されるところだった。


少年は目を閉じ黒い球とりだし,ギュッと握りしめた。



すると、少年の周りに光がふわっと広がった。


次の瞬間、その光が縮んだかと思うと、同時に、少年の光にぶつかり、辺りはまばゆい光で包まれた。



そのころコウは兵士に両脇を抱えられ,城へと連れていかれていた.

突然遠くの空が光に包まれるのをみた.町の北側が明るくなったのだ.


その光は、黄色から橙そして赤くなっていった。

その光の変わり具合にコウは見覚えがあった.イータに知らされていた黒い球の発動時の光の変わり具合とまったく


一緒だった.使った時には絶対に逃げられるとも聞いていた.

「あいつはもうお前らには捕まらない」

コウは興奮して叫ぶ.

しかし、次の瞬間、赤い光が真っ黒な光に変わり破裂した。

瞬間、衝撃波によって、兵士もろとも、コウは後ろに吹き飛ばされた。コウを捕まえていた。

手下の兵士「かもな・・」

おびえた表情でつぶやいた。

これがただの衝撃波でないことはコウも知っていた。

コウはただただ少年があの場所にいないことを祈るしか出来なかった。


イータはこの様子を町はずれの森の中から見ていた。

真っ黒な光が消えるのを見届けると,「少し待たなければならないかもしれないな」

くるっと後ろを向くとそのまま闇の中に消えた。


更新は遅いですが,頑張って続けようと思います!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ