7話
「「ごちそうさまでした」」
ゆゆの作ってくれたサンドウィッチと、温かいコンソメスープを食べ終えると、ちょうど窓の外に遊園地が見えてきた。
楽しみだな〜♪
「行きましょうか」
「うん!!」
運転手さんにお礼を言って車から降りると、入口には既にたっっくさんの人!!
やっぱりちょっと遅れちゃったのかな?
「このくらいだったら入るのにそう時間はかからなそうね」
「そうかな?」
「ええ。最初はアトラクションにもすぐ乗れるんじゃない?」
やった! いっぱい、いろんなのに乗りたいな! あのジェットコースターなんか、すごく楽しそう!!
開園するとすぐに私たちの番が回ってきて、ほとんど待つことなく入ることが出来た。
行く場所は決めてあるらしいので、手を握ってゆゆの後ろをついて行く。
「さて。最初はこれよ」
「やだ!!! 最初じゃなくても……!」
「でもこれ、一番人気なのよ。後から来たら他のと比べ物にならないくらいの長蛇の列よ」
でもでも! ここ……
お化け屋敷……。廃ホテルを再現した、って確かパンフレットに書いてあったよね……?
本物が出ることもあるとか無いとか…
「大丈夫よ。あたしもちゃんと行くから」
「だって、本物…」
「去年出来たばかりで新しいのよ? それに昼間だし。大丈夫。行きましょ」
ゔー…。怖いよぅ〜!!
ゆゆはすごく目がキラキラしてるのです。そんなにこういうの好きだったっけ? もしかして、たまにお姉ちゃんと盛り上がってた時にそういうお話してたの?
ぬー……。それにしても怖いよ……
「先に行ったりしないでよ?」
「分かってる」
「走らないでよ?」
「大丈夫!」
心配なの……がっしりゆゆの腕に掴まります。足がもうガクガクです!
見るからに不気味過ぎるこの建物…あの窓のとこなんか、誰か立ってそうで……暗いし大きいし、ちゃんと出て来られるかな…?
「そんなに大したことなかったわねー、って、雪乃!?」
「うっ……ふぇ〜…………」
「そ、そんなに怖かった?」
「怖かった!! ……ひっく」
「おいで」
ゆゆはギューしてくれた。「もう大丈夫よ、」と言って私の背中をポンポン、と優しく叩いて。何だか子ども扱いされてるみたい。でも何故かゆゆにしてもらうと安心しちゃうから不思議なの。
「う……もうこんなとこ来ないもん…」
きっと何回来ても怖くなっちゃう…。
「次は何に乗る?」
「あれがいい」
「え」
園内の中心を走る、長ーいジェットコースター! すごく速いし、垂直に近い落下のシーンも。ぐるりと一周する箇所もある!!
楽しんじゃうもん。お化け屋敷怖かったの。私ジェットコースター大好きだから。ゆゆは確か苦手なんだっけ? でもそんなの知らない!
「乗る」
「え、ええ……」
突然顔が強張ってるのです。もう知らないもん。乗るんだもん。近くのちっちゃいジェットコースターも後で乗るもん。ちっちゃくてもジェットコースター楽しいから、全部制覇だもん!