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雪解けのサイン。  作者: らんシェ
第4章 雪乃×柚結里
34/44

4話

大変お待たせいたしましたのです。

「……」

「お疲れ様」

「……」

雪乃の機嫌が、悪い。

お母様の運転する車に乗り込んで結構経つ。

なのに、一言も口をきいてくれない。

眠そうにしているのではなく、ただ、ぶすっとしている。抱き締めてはいたけど、相手方と話してて構ってあげられなかったからね。後で2人になった時に可愛がってあげればいいでしょう。


「ゆゆ。もう我慢しなくて大丈夫よ」


運転席に乗っているお母様にはあたしたちが見えないはずなのに、あたしの心を読んだみたい。でもお母様が言ったんだから。

「雪乃」

もう一度呼ぶけど、返事は無い。

強引にその唇を奪った。

「ん……っ」

その隙間から舌を差し込み、自分のそれと絡める。

「ゆ、ゆ……っ!」

背中に彼女の腕が。深い口付けを繰り返しながら、あたしの手は雪乃の胸へ。触れるとピクンと体が反応する。それは最初だけだった。拒む事をせず、それどころか必死にあたしにしがみついてくる。求めてくれてるみたいで嬉しい。

「ゆゆぅ……」

「うん。ごめんね。相手してあげられなかっったわね」

「むぅ〜……」

ほおを膨らませながらも、紅潮した顔が今度は嬉しそう。

ダメだ。可愛すぎる。

「今からちゃんと食べてあげる……」


「待ちなさい」


ピシャリと抑揚のない声に、あたしはお母様と車で帰宅途中であることを思い出した。思わず動きを止めると、ほぼ同時に車が静かに止まった。


「もう着いたから、部屋に戻ってからにしなさい。あなたは私の娘よ。私だって彼女がいた時はそうだったんだから」

「どういうこと?」

「ガッツリ食べて相手をめちゃくちゃにしちゃう」

「……」

図星を突かれ何も言えなくなる。

「お母様が我慢しなくていいって」

「拗ねないの。今思い出したのよ。貴女が昔の私と全く一緒だって。ほら、降りて」

気まずくなったあたしは無言で雪乃を抱え車を出た。

真っ先に部屋に向かいベットに雪乃を寝かせる。服を脱がせた。

「ゆゆ……電気、やだぁ」

正直言うと雪乃のいろんな表情を見逃してはたまらないから、つけていたいんだけど……。

「分かったわ」

そんな潤んだ目でお願いされちゃあね。

お望み通りに電気を消し、1度ベッドを離れてカーテンも閉めた。まだまだ雪乃は慣れないらしい。あたしも雪乃に触れることの喜びを知ってから、その気持ちを抑えるのに必死なのだけど。

「久しぶりじゃない?」

彼女に覆い被さりそう聞くとついと目を逸らした。

「雪乃、可愛い……愛してる」


◆ ◆ ◆ ◆


「……痛い」

「お母様の言う通りだったわ」

「……」

「ごめんなさい」


ゔぅ。なんか、ズキズキするぅ……。

いつの間にか寝てました。目が覚めたらズキズキでした。起きれません。

ふかふかベッドでゆゆが頭なでなでしてくれてます。

「ゔー。寝るぅ」

「ええ」

ゆゆもゴロンって寝転がって、ぎゅーしてくれました。これで安心です。

でも、あと1つだけ。

「ねぇ」

「ん?」

「また、会うの? あの人たち」

「会いたくないけどね。これ以上雪乃と2人きりの時間を削られるのは勘弁よ」

「うん」

私もそう思う。もう、うみちゃんに浮気しちゃうよ?

「また、今度2人でどこかに出かけましょうか」

「うん」

今度はどこがいいかなぁ……。

「日帰りで温泉旅行に行くのもいいわね」

「うんうん」

温泉なんてずっと入ってないもんなぁ。

あ、でも、

「でも今度はちゃんと私もお金出すんだよ?」

「そう? 」

「うん」

前回奢ってもらった分、ゆゆに奢ってあげられたらいいんだけど……


「ふわぁ……」

「あら。また明日この話しましょうね。学校休みだし。おやすみ、雪乃」

「ゆゆおやすみぃ〜……」




こんだけ待たせといてこの内容の薄さ……とっても申し訳ないです。

スランプってやつでしょうか。辛い。

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