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14話
放課後、生徒会室に来たのはいいものの。今日も会長さんと月野恵先輩は遅れるらしく、鷹音先輩が淹れてくれたホットミルクを飲んで待ってるのです。ミルクでポカポカ! 美味しいのです♪
先輩はお部屋を掃除してるようなのです。お手伝いしたいって言ったんだけど、好きでやってるだけだから気にしないでって。隅に置いてある植物のお世話をしてるのも先輩なの。大変じゃないかなって思ったけど、楽しんでるらしくて。だからそれからは何も言ってないの。
「何を、話してたの?」
「…………」
授業中のことだよね。でも、あれを言うわけにはいかない。私ウソつくの苦手だから困っちゃうな〜。ゆゆ、鋭いし。
「え、と……。すぐ、分かるよ」
首を傾げるゆゆにちょっとだけ胸を痛めながらも、それ以上何も聞かないでくれたことにホッとする。
「ごめんね、ゆゆ」
「何が?」
きっと遅くなる。でも、絶対にちゃんとお返事はするよ。
ギュッと抱きつく。
ゆゆ、あったかい……。
「遅い、から……でも、ちゃんと答え、見つけぅ……にゃ……おへんじ……しゅる…」




