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侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!  作者: のびろう。
第4章 冒険編 〜ヒノモトの侍〜

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エピローグ:桜の下の誓い

ヒノモトの仮面の支配者が討たれてから一か月。崩壊しかけた政は、カグヤ家の血を引くサーシャの従姉が新たな将軍として再建の舵を取っていた。


かつては放浪の剣士だったサーシャも、今では再生するヒノモトの柱の一人。町の復興、瘴気の除去、民との対話――その日々は忙しくも、確かな歩みであった。


そして今日――


春の訪れを告げる祭が開催される。


町中には色とりどりの旗がはためき、笑い声と太鼓の音が響き渡る。


イッセイは仲間たちとともに、祝いの装束に身を包み、復興の喜びに沸く人々を見守っていた。


「イッセイくん、見て見て〜! この飴細工、耳がついてるウサ!」

「にゃーん、こっちの団子も三色にゃん!」

「全員で記念写真よ! えいっ、はい、笑って〜♪」


フィーナ、ミュリル、クラリス、ルーナ、リリィ、セリア、そしてシャルロッテまでもが、祭の賑わいに心を解き放っていた。


そんな中、サーシャがイッセイにそっと声をかける。


「イッセイ、少し、話がある」


祭の喧騒から離れ、満開の桜が咲き誇る丘へとイッセイを導く。


「……桜、こんなにも美しいものだとは」


夜風に揺れる薄紅の花。二人きりの空間に、静かで穏やかな時間が流れていた。


「イッセイ。拙者はここで己の責務を果たした。だが――本当は、そなたと……共に歩きたいと思っている」


「サーシャ……」


「剣に生き、民を守るために闘ってきたが、そなたと共に旅をして、戦って、笑って……そのすべてが拙者にとって、かけがえのない日々だった」


サーシャは一歩踏み出し、胸に手を当てて続ける。


「だから……どうか、拙者を、旅に連れて行ってはくれまいか」


イッセイは静かに頷く。


「もちろんだ。サーシャはもう、俺たちの大事な仲間だ」


その言葉に、サーシャの瞳が潤む。


「かたじけない……イッセイ」


桜の花びらが舞う中、二人の距離はゆっくりと近づいていく。


「おーい、イッセイくーん! ま〜た甘〜い雰囲気ウサよ〜♪」

「にゃーん、いちゃいちゃしてるの見ちゃったにゃん♪」

「……まったく、隠しきれないんだから」


仲間たちが笑いながら丘へ駆け寄ってくる。


「サーシャさんが一緒に旅するの? わたし、すっごく嬉しいウサ!」

「仲間が増えるってことは、楽しさも倍にゃん!」

「頼もしいわね、あなたがいれば、百人力よ」


「……拙者、必ず皆の役に立ってみせる」


照れながらも、サーシャは力強く応えた。


ヒノモトの人々に別れを告げ、一行は次なる目的地――新たなる冒険の地へと向けて歩き出す。


満開の桜の下、それぞれの想いを胸に刻みながら。


旅は、まだ続く。

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