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侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!  作者: のびろう。
第2章 学園編

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伝統祭編 最終章 卒業選抜と、君に贈る未来

祭りの最終日。

校庭中央に設けられた円形アリーナには、卒業選抜試験の舞台が用意されていた。

選ばれし生徒たちが、それぞれの技術・人格・未来性を試される場――それがこの試験だった。


観覧席ではクラリス、ルーナ、リリィが並んで見守っている。


「イッセイくんなら、大丈夫ですわ」

「うん……でも、ちゃんと見てる。私、今日は誰よりも真剣に見るから」

「勝って当然じゃなくて、“どんな勝ち方をするか”が大事だよね」


彼女たちの視線の先で、イッセイが静かに立ち上がる。


「次の挑戦者――イッセイ・アークフェルド!」


観衆の中にどよめきが広がる。

すでに数々の功績を残した少年は、今や“未来の英雄候補”とささやかれていた。


対戦相手は、学内でも実力者として名を馳せる上級生。

魔剣と体術を併せ持つ老練な剣士だ。


――第一合。


開始と同時に、鋭い斬撃が飛び交う。

イッセイは力押しではなく、冷静に相手のリズムを崩し、確実に間合いを詰めていく。


「若いのに、やりおる……!」


敵の技を一発受けた瞬間、イッセイの肩がはじけるように痛む。

だが、そこで一歩引かず――


「僕は、譲れないんです。ここで、立ち止まるわけにはいかない」


――第二合。


今度は魔力と剣を融合させた連撃。

空気が軋み、砂塵が舞い、観客席は息を呑んで見守る。


「いっけー! イッセイくんっ!!」

ルーナの叫びに、リリィもクラリスも拳を握る。


剣を交差させたまま、互いに渾身の力をぶつけ合い――


最後、相手の剣が地面に落ちた。


「……見事だ。未来は、君のものだ」


老剣士が穏やかに微笑みながら敗北を認めたその瞬間、

観客席は拍手と歓声に包まれた。


表彰台。

学園長から「名誉卒業選抜生」として表彰を受けるイッセイ。

その視線の先には、三人の少女がいた。


クラリスは、静かに涙を浮かべて笑う。

ルーナは、眩しそうに唇を噛みしめる。

リリィは、誇らしげに胸を張ってうなずく。


式が終わったあと。

中庭の一角で、三人が順に、イッセイに声をかけてくる。


「……あなたと過ごした日々は、わたくしの宝物ですわ。

だから、これから先も……共に歩む選択を、わたくしは望みます」


クラリスは優雅に一礼し、頬を赤らめて手を差し伸べる。


「イッセイくん、私はもう、からかうんじゃなくて――

ちゃんと、好きって言いたいの。……これからも、そばにいてくれる?」


ルーナは甘えるように笑い、イッセイの手を握る。


「言わなくてもわかってる。……でも言わせて。

私はあんたに、全力で惚れてんの。あんたが進むなら、私も一緒に進む」


リリィは照れ隠しの笑みを浮かべながら、肩を寄せてきた。


イッセイは、その手を一つ一つ、しっかりと握り返す。


「ありがとう。君たちがいたから、僕はここまで来られた。

これからも……きっと、僕は君たちと歩いていくよ」


そして、学園生活は幕を下ろし――

次なる冒険と未来が、イッセイたちを待っていた。


三人の少女と一人の少年の物語は、卒業と共に――

新たなる章へと続いていく。

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