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侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!  作者: のびろう。
第2章 学園編

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武闘会編  剣と魔法、意地と誇りの初陣

第一試合。対戦相手は“魔法貴族”フィルディオ・ド・レイハルト。

紫のローブに身を包み、フィールドの中央で余裕の笑みを浮かべている。


「アークフェルド家の三男、噂は聞いている。さて、どんなものか――」


「こちらこそ、楽しみにしています」


イッセイは静かに一礼し、構えた。


開会の鐘が鳴る。


「始めッ!」


フィルディオは迷いなく火球を三連発。イッセイは冷静にステップでかわし、間合いを測る。

だが、次の瞬間、フィルディオが指を鳴らすと、地面から氷柱が立ち上がった。


(これは……!)


一歩遅れてイッセイの足元も凍りつき、バランスを崩す。


「どうした? もう終わりか?」


観客席がざわめく中、イッセイは瞬時に判断する。


(焦るな、落ち着け。ピンチの時こそ、冷静に)


わざと大きく転びそうになりながら、氷を利用して滑り込む。

姿勢を低くして一気に距離を縮め、体勢が不安定なまま剣を振り上げるフリ――


「そこだ!」


フィルディオがとっさに防御魔法を前面に展開。

だが、イッセイは剣を振り抜かず、逆側にくるりと回り込む。


「――見切った!」


滑りの勢いを利用して背後に回り込み、体勢を立て直した瞬間、フィルディオの杖を狙って剣を当てる。


「しまった!」


フィルディオのバランスが崩れ、攻撃魔法が途切れる。その隙を突き、イッセイは剣先を相手の肩に軽く当てた。


「勝負あり!」


審判の声と同時に、会場はどよめきと歓声に包まれる。


「イッセイくん、すごい!」「あんな返し方……!」


クラリスとルーナも思わず立ち上がって拍手を送る。


フィルディオは悔しそうにしながらも、潔くイッセイに手を差し出す。


「まさか、あの状況から逆転されるとは……一本取られたよ」


「また手合わせできるのを、楽しみにしています」


笑顔で握手を交わす二人。その背後で、応援席の仲間や師匠たちが誇らしげに見つめていた。


(ピンチは、チャンスになる。これが僕の戦い方だ)


イッセイは次の試合に向けて、静かに拳を握り締めた――。

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