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ネーム未決定 とりあえずこれだけ書いて上げます(改善点やご意見など求めています!)

作者: あっきー

辺り一面に煙が撒かれたかのような薄暗い夕暮れに、やたらと耳に障る音を引き連れて、雨が僕たちに降り注いでいる。

憂鬱な気分を押し殺し、身体に纏わりついてくる水滴たちを払う術もないまま、僕は学校を背に、駅へ向かう。すれ違う人達は、みな忙しそうな顔をしていて、傘もささずにとぼとぼ歩いている僕の方に見向きもせずに次々と後ろへと消えてゆく。もうこんな時間だというのに、一体何を慌てているのだろうか。―なんてことを想像する余裕など全く無いので、ただ僕も同じように早足をしてみるけれど、部活で疲れ果てた体は思うようには動いてくれない。この意地の悪い雨の執拗な攻撃も手伝って、いつの間にかとぼとぼとした歩みを繰り返している。仕方が無いので、早くこの状況から逃れることは諦め、ただ惰性に身を任せて駅へと進む。

こんな陰鬱な気分になることは珍しくもない。特別根暗な訳でもないけれど、普段から心を「病む」ことは少なくない。自分自身は仕方の無いものだと思っているので、思春期特有のナルシシズムが影響しているんだと、いつか得意そうに語っていた父の顔が憎らしく思える。父の主張に倣うなら、この感情は反抗期という言葉で括れるのだろうか。

勿論、思春期のナルシシズムにもやはりある程度は影響があるんだろうし、現状そうなっているのだけれど、そんなことよりももっと身近に、そしてもっと激しく僕を苦しめる根源がある。

それは、恋だ。

恋をするのは2回目だ。中学3年生の頃、同じクラスの女子のことが好きになってから、約2年振りである。前回の恋は内容がとてつもなく酷く、距離を縮める事はおろか、ろくに名前さえ覚えていなさそうな顔で、平気で僕の席に座り、友達と談笑しているものだから参った。そして、今回の恋も今、かなり絶望的な状況に陥っている。恋には、そのことを思い出す度に、心に暗く薄い靄がかかり、僕を思春期の真っ只中へと引きずり込むかのような、絶大な魔力を持っているようだ。

この作品はまだ未完成です!!添削やご意見募集しております!!

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