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プロローグ

生きるものは、久しからず必ず死ぬ。それが早いか遅いかの違いだ。

人間の寿命なんてものは、永くて100年前後。運が悪ければ生まれて間もなく死んでしまう、恵まれた環境なら脳が死んでも身体だけ死なないようにもできる、ただそれを生きていると表現できるか否かはハッキリとは断定できない。


僕の身体は生きている、脳みそも腐っているが動いている。

手足も動く、目だって見える、言葉だって喋れる。 ただ僕は、死んでいる。


生きていると実感ができない、そういう病気なんだ。

「ムル病」そう呼ばれている、僕は患者だ、病人だ。僕は生きてはいない・・・。





アドジ暦で100年前、この大陸はバカに広く続いていた。

僕の生まれた国は西バンベル共和国、のド田舎の外れ。僕は16になるまで同い年の女の子になんて会ったことがなかったぐらいの田舎のなかの田舎。村の人口なんて10人にも満たなかった小さな小さな村で、15年の歳月を生き生きと楽しんでいたはずだ。どうも100年前のことなので覚えてはいないのだが、たしか16までは常人、いや健康なニンゲンだったと思う。


16になり僕は兵士になった、戦争に出向いたんだ。

今だから戦争なんて腐るほどあるが昔は違う、戦争なんて田舎の僕には全然関係ないほどの平和な時代。俗に言われる「麻薬戦争」が始まった、期間にして5年ほどの短期決戦が今の僕を生み出した。

僕の名前はアリア・マクラガル。今年116歳になる。

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