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さして怖くも面白くもない創作百物語 2  作者: 弐屋 丑二


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23/24

機械の駆動音

おなじみの田中さんから聞いた話だ。


最近彼の山持ちの知り合いから妙な相談を受けたらしい。

「山の中から機械の駆動音がするんだよ、ロボットがまるで動いているような」

詳しく聞いてみると、早朝に枝や木々の伐採をしているとどこからか「ウインウイン」という機械の駆動音がしてくるらしい。



いつものことだが現地調査に田中さんとやってきた。よく聞こえるという地点の近くにテントを張り外に3台ビデオカメラを設置した後に、テントの中で1時間ほどスマホを弄って息を潜めていると

「グーゔイイイ」という機械音が確かに聞こえた。

「UFOだろ!間違いない!」

飛び出した田中さんを追っていく。

音のした方向に向かうが、不気味な気配も無く、フクロウの鳴き声が響いているだけだった。

二人でテントに戻り、カメラの録画内容をチェックしてみる。


北側は異常なしのただの夜景、音の聞こえた西側は砂嵐、南東のカメラはなぜかずっと真っ黒だった。

「当たりだな」

「おるね」

二人で頷き合っていると、いきなり田中さんのスマホに着信がありスピーカーにして出ると、白美さんから

「帰りなさい。そこ、ちょっと危ない」

田中さんが半ば切れながら

「何がいるか教えてくれ!」

「……無機物に化けてるヤツは明確に目的があるから、邪魔しない方がいいわ」

「解説してくれるなら帰る!」

駄々をこねだした田中さんに

「それは気の流れを変えたいんだと思う。人が立ち入らなくなった山が近くにあるでしょ?」

「よし!そこにいけば……」

いきり立つ田中さんを遮って

「分かった。帰るわ」

自分はそう言った。



後日、山持ちの知り合いに田中さんが会い、遭ったことを告げると

「あー……隣の山がなあ……確かに荒れとるわ」

言質も取れたので

再調査に行こうとしていると、わざわざ白美さんが田中さんのアパートに車で乗り付けてきて、何か言おうとする田中さんに写真の束を投げつけると

「お祓い済みのガチ心霊写真あげるから、やめなさい」

魅入られたように写真を眺めだした田中さんを横目に白美さんは自分に小声で

「しばらく田中、体調崩すけどそのうち治るから」

と言って去っていった。


その後、予告通り田中、さんはひどい下痢になり、この話は立ち消えとなっている。

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