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さして怖くも面白くもない創作百物語 2  作者: 弐屋 中二


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参拝

短い話だ。


田中さんが数年ぶりに某神宮に行ったときのことだ。

頂上の一の宮を参り、それから二の宮、三の宮と降りていくという参拝方式なのだが、一の宮を参ったあと、謎のぽっちゃりした女性に並走され、二の宮を参った後には痩せた女性が背後でブツブツ何かを呟いてきて、三の宮を参った後には、すれ違った二人組の中年女性からジロジロ見られながらボソボソと

「あー……もう手遅れ……」

「うん、あれはねえ……」

などとホラー漫画のワンシーンかよ!という感じのことすら現実にあったらしい。


そして参拝を終え、参道を帰っていると、近くの並木がピシピシと音を立てていき、さらに参道出口付近の左右にある苔むした狛犬からは視線を感じて振り向いたが何もなく、大きな鳥居を潜った時には

「もう来ないでよろしい」

と神々しい声で頭に響いたそうである。


「いくらなんでも盛りすぎやって!」

自分がそうツッコむと田中さんは神妙な面持ちで

「最高の体験だった。今度みんなで一緒にまた行こう」

と性懲りもなく言ってきた

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