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堂々たる悪役令嬢
拙作には珍しく、王道な悪役令嬢…………なのかな?
ここは貴族令嬢達の集うアールブルー学園。
日々貴族令嬢達が己の美と智を磨くべく学ぶ場。
ここでは今、立食パーティーが開かれていた。
「あらアナタ、何その服は?」
目の前のビクビクする貴族令嬢に高圧的に向けて鋭い目を向ける。
「あの………その………」
「そんな見苦しい服を見せないで頂戴っ!」
近くにあったワイングラスを掴むとドレス目掛けて投げつけた。
ビクッと体を震わせる貴族令嬢を無視して私はその場を去っていった。