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風呂覗きその2

 俺は早速店主の部屋に案内された。


「おじゃましまーす」


 部屋は畳やテーブル、本棚あと冒険者のころ手に入れたのであろう物がちょいちょい置いてあった。


「さあ入ってくれ。その畳の下が女湯に繫がってるぞ」


 店主がにやにやしながら伝えてくれた。


 このスケベおやじ、さっきは俺は店主だから行くことはできないとか言ってちゃっかり風呂場までつながる穴を掘ってるじゃんかよ。


「じゃあ店主俺行ってくるよ、無事に帰ってきたら絶対ドエロい小説でも書くよ」


「楽しみにしているぞ、青年。無事に帰ってこいよ」


 凄いフラグっぽいセリフを残しながら俺と店主は互いに敬礼をした。


 畳の下に掘ってある地下への階段を下りていった。


「しかし結構しっかり彫ってあるな、こうして階段もあるし、崩落しないように枠組みもしっかりしている、あのおやじ何年かけてやったんだ?そうまでして見たい女体があったということなのか」


 まあわからないではないよな、風呂覗きは男のロマンだろ、ラブコメの修学旅行なんて定番だろ。


 俺はコミュ障インキャだし仮に現実であってもきっと部屋で本でも読んでるんだろうけど。


 普段制服しか見ない女子のあられもない姿が見れるんだからそりゃもう興奮だよ。


 あああの清純そうなあの子があんなエロ...何やってバカ野郎。目的は魔王を倒すんだろう。


「俺何やってんだ、ウンディーネの信頼を裏切るだけだろ、しかしあーーーでも見たい、見ちゃいけない、見たい、んー見たい!よし行こう」


 今日だけはいい。今日だけはいい。


 少し歩いた所に恐らく風呂場に続いているのだろう掘りかけの壁を発見した。


「斜めに掘っているのか真上に掘っていくのは確かに一人じゃ大変だもんな、坂道を作っているわけか」


 俺は伝説のスコップを使い掘り続けていった。


 お湯が近いからか土も柔らかく掘りやすい。しかもなんだこのスコップめちゃめちゃ掘れるぞなんかパワーが勝手にわいてくる。


 こ、これが伝説のスコップ!あながち間違いじゃないな。


「お、そろそろ地上に誰そうだぞ、待ってろウンディーネのおっぱい」


 カキン!あれ?ここ無性に固いぞ。カキンカキン、ダメだ掘れない。


「おーい青年戻ってこい」


 店主の声が聞こえてきた。


 やばいばれたのか!俺は急いできた道を戻り、階段を上り店主の所まで来た。


「どうしたんですか?それになんか地上近くなったら急に土が硬くて先へ進めなくなりましたよ」


「すまん、最近女房が風呂場を改造して床をすべてオリハルコンにしたんだよ、だから掘れなかったんだ。すっかり忘れていた。すまんすまん」


 ここでオリハルコン登場なの?無駄遣いでしょ!お金持ちだな。


「そりゃないよ、俺のこの興奮どうしてくれるの」


「大丈夫だ、向かいの建物あるだろ?そこは俺が昔組んでいたパーティーの一人が経営してたんだが今は空きとなっている、そこから覗ける。行くぞ」


 もはや後戻りはできない、早くしないとウンディーネが風呂から出てしまう。


 俺は走って向かいの建物の2階までやってきた。


「おー風呂場が見えるぞ!!」


「俺にその双眼鏡かしてくれ」


 双眼鏡をのぞくとそこには青いロングへアーの女性がタオル1枚で立っていた。


「俺はやったんだ」


「夢にまで見た桃源郷だ」


 そしてもう一度風呂場をのぞくと


「あれ?どこ行ったいないぞ?あ、いたいた」


 その瞬間ウンディーネと目があった気がする。


 落ちつけ俺、目なんて合うはずないぞ、俺は双眼鏡で覗かなきゃ見えないくらい遠くから見ている気づくはずがない。


 すーはー。深呼吸をしもう一度覗いてみるとウンディーネが何かしゃべっている?


 唇の動きを読んでみると、なになに、ビッグウェーブ。ビッグウェーブ!上級魔法じゃないか。


「やばい逃げろ」


 時すでに遅し、建物は水に包まれ俺達は飲み込まれた。


 俺また溺れるのか、何回目だバカヤロー。


 時期に意識を失い気づいたら目の前にウンディーネと店主の奥さんがいた。


「あなたって本当にダメ人間ね妖精の裸を見ようなんて1000年早いわ、それにその程度の距離なら気配でわかるわ、あなたみたいなエロパワー歩いてても突き刺さるし不愉快なの」


「ごめんなさい、あそこで上級魔法を使わなくてもいいじゃん、大精霊様の命令はどうしたの」


「あのビッグウェーブはあんたがいた一部分のみで、ダメージを消して放ったのだからいいの」


 確かに上級魔法を食らって溺れるだけで済んでよかったと言えば良かったのか......


「あんたもだよ、お風呂覗きに協力するなんてお店の評判にかかわります」


「申し訳ない」


「俺はこんなことをするために転生したんじゃないんだ」


 こうして俺の夜が更けていった。

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