旅立ち
「はい、残念ながらあなたは死にます」
ウンディーネの笑顔はそれはそれは仏のような顔で俺に向けて微笑んでくれた。
こいつのこんな笑顔見たことなかった。その笑顔を見たとき俺は悟ったよこの世は弱者に厳しいんだと。一度外れたレールに戻ることはできないんだと。
「陛下!呪いで死ぬくらいならここで処刑してくれ、頼む」
「まあ待て、お前は私の奴隷だろ?私は奴隷にだってちゃんとえさを与える優しい妖精様ですよ」
ドSウンディーネが今日は本当に優しくて涙が出てくる。最後位パーッと生きようかと気になった。
「それに私呪いが解けないなんて一言も言ってないわ」
は?おいおいマジなんですか?僕生きていいんですか?こんなに嬉しいことはなんとかかんとかだぞ!
「ウンディーネお前の奴隷で良かったよ。俺は奴隷としてお前の足をなめるぞ!もちろん不本意な気持ちがあるが喜んで」
「やめろ変態、貴様はどうせそれにかこつけて足をなめようとしてるのだろ。ご褒美ラッキーとか思ってんだろ、失せよ不敬であろう」
ちぇ万が一失敗したときの為に美少女の足をなめとけば本望かと思ったのにな。
「それでタクヤのステータスが全く分からないと、そしてそいつを貸せと申すのだなウンディーネよ」
「その通りです。その呪いを解けば何かわかるのであろうと思っている」
「なるほだな1年だ、1年後再びここに戻ってこいそのあとすべてを判断してやろう。それでよいな?」
「それでよい、感謝する陛下よ」
なんだかよくわからないが俺とりあえず今日は助かったのか。
「陛下のご慈悲感謝いたします。このタクヤ立派な勇者となって戻ってきます」
キマッター。今めっちゃかっこよくなかった?めっちゃ好感度上がったんじゃね?こびは売っとかなきゃな。
「うむ期待しておる。ここから先色々と物入りになるだろう俺からささやかだが5000Gを授けよう」
うお!マジかお金までくれるなんてこの人イケメンなうえ優しいとか好きになっちゃいそうだわ。いっそ抱いてほしい。
「交渉成立。おい奴隷もう行くわよ」
「わかったよ美少女妖精のウンディーネ様」
「皮肉はやめなさい。陛下それではまた1年後に」
俺達は王室を後にした。
「いやー助かったよ。そう言えばなんて呼んだらいい?ウンディーネ?マキ?」
「そうね、奴隷とはいえパートナーでもあるし本来そんな権限与えないのだけどいいわ。ウンディーネの方が良いわね。あなたに名前呼ばれるのキモイし」
「わかったウンディーネ。お礼と言ってはいいが今晩俺の童貞をお前に捧げるよ」
「キモイキモイキモイ!なんで崇高な4大精霊の私があなたなんかと、考えただけでキモイわ。寝言はねてからにしなさい」
冗談のつうじない妖精様だな、キモイキモイ言われるの傷つくよ。
「それよりさウンディーネ呪いってどう解くんだ?」
「それなんだけど私たち4つ子の長女イフリートお姉さまが確か詳しかったはずよ」
4つ子の長女ってまさかカルテットの長女の宮内愛ちゃんってことなのかな?それなら俺の推しメンだし是が非でも合わねばなるまい。
「なるほどそういうことですか。先に行ってくださいよウンディーネちゃん。そうと決まれば行きましょ」
「何急に気持ち悪い喋り方して、とりあえず街に行って適当な装備を買いましょ」
そういえばサンダル、ハーパン、Tシャツと近所のコンビニでも行くような恰好のままだったな。
思えばこの格好でよく生き残れたものだ俺って運がいいな。
初めて城を出た気がするが本当にすごい。
流石城付近の街と言うのか路面で肉や野菜それに果物も売っていて行商人の場所が往来していて本当ににぎわっている。
「おーすげーなー。城下町ってこんな感じなんだなすげー」
ここから俺が魔王を倒す旅のスタートになるんだな、そして英雄になってハーレムを作り幸せに暮らすんだ。
「またいやらしい顔してるわよ、本当変態レベルだけは高いわね。とりあえずまだお昼だけどとりあえず宿を取っていきましょ」
「一緒の部屋ですか!」
睨まれてしまった。ごめんなさい。
俺はウンディーネの案内で宿屋まで到着した。
レンガでできた丈夫そうなたたずまい、そして見たことあるような看板のマークこれぞ宿屋と言う感じだった。
「いらっしゃいませ2名様でしょうか?お部屋は1つですか?」
「はい!1部屋で」
そういった瞬間思いっきり足を踏まれた。痛ってー。
「2部屋でお願い致します」
「その通りです2部屋です。ちなみにおいくらですか?」
「1泊2部屋で200Gになります」
「わかったわ、それで言いわよね?」
「200Gかあんまり長居してたらお金かかるからさっさとイフリートちゃん探さなきゃな」
陛下からもらった5000Gから200Gを渡しそれぞれの部屋に案内された。




