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第三次世界大戦①

ある日、香と智子がいつものように喫茶店で寛いでいると、スーツ姿の男が2、3人駆け込んできた。


『巨乳オバケ!巨乳オバケはいるか!』


何やら大慌ての様子だった。


『総理、居ました!こちらです。』


一人の男が二人を見るや否やそう叫んだ。


『いたっ!香さん、お久しぶりです。総理大臣の武井です!』


智子がよく見ると確かに総理大臣の武井だった。


『ちょ、あんた、さっき巨乳オバケって!』


香は聞き逃さなかった。


『香さん、それどころではないのです。大変なことが起きたのです。直ぐに警視庁のテロ対策本部までご同行願います。』

智子が外を見ると、黒塗りのベンツが五台ほど喫茶店の前に停まっていた。


『それどころにしたのはあんたでしょ!私的には大変なことが起きたのは、今あんたに陰で巨乳オバケと呼ばれていたことが分かった時よ!』


香はカンカンだった。


『その話はまた今度と言うことで、急いで!』


香は総理に連れられて喫茶店を後にした。

智子も香の申し出により一緒に着いていくことになった。


車の中で総理は直ぐに香に事の状況を説明し出した。


『実は、香さんが退職されたことが世界中のサイバーテロ組織にばれてしまったのです。そのため、中国とロシアのサイバーテロ組織が大がかりなハッキング攻撃を仕掛けてきているんです。しかも主に核施設と軍事施設を中心に攻撃しています。』

総理は汗をたらたら流している。


智子も本当に戦争になりかねないわねとヒヤヒヤしていた。


『なんでバレるのよ?私のマニュアルは総て完璧だったはずよ?ちょっとやそっとのサイバーテロ攻撃じゃあ、日本の優秀な、且つ、私の教え子たちである、東大エリート集団には、まず余程の事がない限り勝てないはずよ?

然るに私が引退したなんて、まず分かるはずもないはずよ。』

香が不思議そうに聞いた。


『余程の事が起きたのです。』

総理がハンカチで汗を拭いた。


『香さん、真人くん覚えていますか?』

総理が聞いた。

『ああ!あの使えない真人?』

香が思い出した。

『そうなんです!あの使えない真人が、実は前から敵からマークされていまして、事もあろうにツイッターで、

(あの口うるさい巨乳オバケ、遂に退職!ワロタWWWW)

とツイートを、あははっ。』

総理が香の機嫌をとった。


『ま、さ、とぅぅぅぅ!』

香はカンカンだった。


『でも確かにまずいわね、世界の核施設と軍事施設が機能しなくなれば、そこを狙って核攻撃も考えられるわ。私、中国とロシアの経済も相当建て直したつもりだったけど、人間の欲望に底はないのかしら。』

香が悲しそうに話をした。


『まあいいわ、事は秒を争うわ!総理の巨乳オバケの処分は後回しよ!警視庁に着くまでに私がここで指揮をとるわ!』


香が国際電話を手にし出した。


(ややっ?私、処分されるんだ!真人のヤロウ、この件が片付いたら速攻でクビにしてやる!)

総理は思った。


『先ず、中国とロシアのサイバーテロは国も協力していると見て間違いないわ、下手すれば、私が居なくなったこの隙を狙って、以前から第三次世界対戦の構想を練っていた可能性もあるわ!

と言うことは、ロシアも中国も国のトップレベルのサイバー集団の集まりで仕掛けているはずよ!

日本も警視庁の100人体制と、更にアメリカ、インド、ドイツ、中国の平和活動組織、のサイバー集団に協力をお願いして対応しないと勝てないわ!急いで連絡を取って協力を要請してちょうだい。

あと、京都大学の幸子に連絡して処理能力の一番高いスパコンを2台借りてちょうだい!他のスパコンも、他の処理に使っているのがあれば、一時回線を遮断して、テロ対策のみに対応させてちょうだい。

それと、スパコンのある部屋の温度を12度に保つように手配してちょうだい、スパコンの処理能力を最高にするわ。』

香が次々に指揮を取り始めた。


次に国際電話でインドに電話をし始めた。


《もしもしナチャドラ?香だけれど、日本から連絡はもう行った?そう、そうなの、多分戦争よ、うん、全員集めて、3日はかかると思うわ、とてもじゃないけど準備が足りなかったわ。

ナチャドラ、手短に言うわ、ロシアと中国のサイバーテロ組織のアジトをいくつか知りたいの、全部でなくて大丈夫よ、そこで一番近くのインドの人工衛生を貸してほしいの。こちらでハッキングするからあとは大丈夫。

それと、悪質なコンピューターウイルスを手配してほしいの、メインのプログラムは私がメールする。ロシアと中国は多分同じOSを使っているはずよ、それに合わせたプログラムを今から作成するわ。じゃあ宜しくね。》


香は電話を切った。


次に中国の山奥にある秘密の平和活動組織に、中国語で電話しだした。


《リーさん?久しぶり!日本から連絡行った?そう、またあんたの国よ、リーさん!アイヤーじゃなくて!

まあいいわ、それよりリーさん、リーさんにも敵のサイバーテロ組織の末端の集団のアジトを探してほしいの。

各地のラジオ放送局にお願いして、今から言う周波数の電波を飛ばして欲しいの。

耳には聞こえない特別な周波数よ!敵には絶対バレないわ!

そこで今からリーさんのパソコンに、プログラムを送るわ!それをインストールすると、電波を飛ばしたその地域の地図が出るの、その地図を見て、波長が乱れた地域を教えてちょうだい。そこが敵のアジトだから。》


香は電話を切った。


次々世界各地に色んな言語で指示を出している。


次に香は鞄からノートパソコンを取り出し、警視庁地下本部に電話した。


『もしもし信次くん?久しぶり、どう?間に合いそう?私が行くまで何とか持ちこたえてね。あと一時間はかかるわ。でもここからプログラミングに取りかかりたいの、私のノートパソコンに、本部のスパコンを繋いでちょうだい。』


香はブチっと電話を切った。


『さてと総理、今から私は右脳と左脳を切り離して仕事をするわ。

右脳は電話で各地に指示を出すわ。

左脳はインドと中国に送るプログラムを作るの。

俄然糖分が足りなくなるから、コンビニに寄ってガムシロップを大量に買い占めて水筒に入れて頂戴、三日間飲み続けるから宜しくね。』


そう言って、香は右手で国際電話で指示を、左手でノートパソコンでプログラムを作成し出した。


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