群馬銀行本店 部長①
あの怒濤の復讐劇から早三ヶ月。
智子も香も、二人の間にまるで何事も無かったかのように、昔みたいに楽しく仲良く生活していた。
智子のパン屋が定休日の時には、二人で喫茶店に行ったり買い物に出かけたり、良く一緒に遊びに出掛けることが多くなった。
そんな夏のある日、二人はあんまり暑いので、市民プールに行くことにした。
香は女二人で市民プールも少し心配なので、香が見事に手懐けている群馬銀行本店の部長に保護者替わりに来てもらうことにした。
『香さん、こっちです!』
市民プールの入り口の所で、部長がラフな格好でにっこりして挨拶してきた。
香は事前に、今回は堅苦しいことはしないで、保護者的な感じで頼むわね、とお願いしていたらしく、以前とは違いかなりラフな格好と姿勢であった。
『部長さん、ごめんね、忙しいのに無理をお願いして。』
香が友達みたいに話しかけた。
『いえいえいえ、そんな、私、部長になってからは、いつも暇ですから、いつでも呼んでください!』
部長はとても嬉しそうだった。
『あ、ありがとうなんて、言わないんだからねっ!』
香はそう言って更衣室へ先に歩いて行った。
部長の顔は萌えっとしていた。
香は部長が恋愛的に好きではないにしろ、とてもからかいやすい存在にあるのだろう。
香も一応女である。
部長を振り回している時が、女としてとても楽しいのだろう。
だから今回の市民プールに、部長を誘ったのだ。
智子は直ぐにピンと来た。
(今回、ポロリがある!)
そう思いながら智子は急いで香の後を追って更衣室へと向かった。
智子が香と着替えている間、智子はまた驚愕の事実に気がついた。
あのずんぐりむっくりだった香の体が、胸は見事な巨乳になり、お尻ははち切れんばかりにムチっとしていたのであった。
香は綺麗でスレンダーではないにしろ、小太りではあったが、綺麗な黒髪を長く伸ばし、鼻は高く、目は大きく、それでいて、胸もお尻も出るところは出ている、エロい身体にいつの間にか成長していたのだ。
『か、香、身体の成長凄くない?』
智子は香のあまりの悩殺ボディに驚きを隠せなかった。
『そうなのよ、急に成長し出してさ。』
香はあまり気にしていない風だった。
(いつもの、私は興味ないんだけどね!はどうした?)
そう智子は思いながらも、香に男が悩殺されていくのも分かる気がした。
『ここまで成長しなくても良かったのにね。』
そう言って、香が智子の方を向いたとき、今度は香の方が智子にビックリしだした。
『ちょ、あんた何そのパンツ!』
香は驚いていた。
智子が、えっ?と不思議そうに自分のパンツを見た。
『えっ?アナと雪の女王だよ、知らない?』
智子が不思議そうに聞いてきた。
『知っているけれども!うちら、もう25才だよ?アニメのパンツなんてもう履かないでしょ?』
香があまりのギャップに驚いている。
『そ、そうなの?だって可愛いよ。』
智子は少しショックみたいだった。
『お尻のスニフ、あんたのでかいケツのせいで、原型止めて無いじゃない。』
香がまだ言ってくる。
智子はちょっと落ち込んでしまった。
『まあ、智子が良いなら別に良いけど。』
そう言って香は先にプールへ向かった。
(な、何よ~)
智子は少しショックだったが直ぐに着替えて香の後を追った。
智子がプールに向かうと、香は部長と二人で楽しそうに話をしていた。
『ごめん香、待った?』
香が智子の方を見ると、香はまた少し驚いた。
(やだっ、智子の水着、子供用?あれ、水に入ると全部透けるし、お尻も半分はみ出してるし?えっ、作戦?)
香はパンツに続けて、また智子を攻め立てるのは気が引けたので、特に今回は何も言わないでいた。
(もしかして智子って少し幼いのかなぁ?)
香は逆に少し心配になってきてしまった。
『智子ちゃん、水着かわいいね!私の一番下の娘の水着もそんな感じだったよ、流行ってるのかな?』
部長が智子を誉め出した。
(な、なんだぁ、流行ってるなら、まあ良いかぁ。)
香は少し安心した。
『部長さん、一番下の娘さんって何歳なんですか?』
智子が質問した。
『今小学6年生だから、12才だよ。』
部長がしれっと答えた。
『そうなんですかぁ。かわいいでしょうね。』
智子がにこにこしていた。
(つーことは、小6と同じ水着!)
香は、部長に小学6年生の娘と同じく扱われている智子が、少し心配になってきていた。
思春期を酷いいじめと後遺症で過ごしてきた智子は、恋愛の事など少しも考えずにここまで来たに違いない。
香は改めて、智子の青春と恥じらいを奪った彼らに怒りを感じていたのであった。




