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超短編

女の子の話は長い。

作者: ミーケん

【Twitter企画23作目】

 嘘を吐きたくなった。嘘を吐きたい。嘘を吐くんだ。

 僕がきれいになるためには嘘が必要なんだ。嘘がないと僕はみんなに嫌われてしまう。みんな僕を指さしてしまう。

 いやだ。いやだ。いやだ。


「───それでね?やっぱりあの子が──」

 女の子の話は長い。僕が聞き手にまわって話を聞いていれば10分は話し続ける。

「──なのになんで──。ねぇ、聞いてる?」

 僕は普通に答えた。

「聞いてるよ」

 すこし笑いながら答える。

「ほんとかなぁ?」

 すこし訝しげな顔をしていた。まったく僕ほど正直者な人間はいないのに。

「まったく、僕が嘘を吐くとでも?」

「うん」

「えぇ!?即答なの?ちょっと傷つくなぁ」

 まぁ、案外当たってるけど。

「あれ?君ってそんなに簡単に傷つくような性格だっけ?」

 笑ってそんなことを言われてしまった。

 やれやれ、なんでこんなにひどいことを言われてしまうのだろう。

「そりゃそうさ。僕ほどに傷つきやすい人はいないんだよ?だから僕と接するときはきちんと丁寧に扱うように」

 すこし冗談混じりに答えてやった。

「あははは!なーに言ってるのさ!君ほど傷つきやすい人はいないよ!そんな人は嘘つきだけだよ」

 いやなことを言うな。

「僕は嘘つきじゃない」

 僕はすこし食いぎみに答えてしまった。

「おやおや?なーんでそんなに本気にしてるのかなー?」

 なんだこいつ。

「本気になんてしてないよ」

 僕はこんなやつ知らないぞ。

「そうだったらこんなこと適当に流すと思うけどねー」

 だれだこいつは。

「本当じゃないからこそ流さずに反論するものだろう?」

 こいつは僕のことを知っているのか?

「いやいや。それは違うなー。本当のことたからこそ反論するんだよ。ドラマの犯人とかはそうするでしょ?言い逃れを探すよね。『証拠を出せ!』とかね」

 なんで僕はこいつと話をしているんだっけ。

「いや。それは例が違うと思うよ。それは犯人がある程度特定されてから言うことだよ。特定されてないとき─つまりいまの僕のような状況のとき─犯人は『犯人は僕らのなかにはいない!』とか言うんじゃないかな?」

 なんでこいつは僕のことを知ってるみたいに話すんだ。

「あれ?そう言えばこれってなんの話だったっけ?」

 やれやれ。

「たしかあの子の話だよ」

「あぁ、そうだったそうだった。それでね──」


 やっぱり女の子の話は長い。

ども!お久しぶりです!

約1週間ぶりの短編となりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

僕はかわらず適当に日々を消化しています。笑

やっぱり平和が一番だなぁとそう思いながらの1週間でしたねー。

おっと。話がどこかに行きそうだったので戻しましょう。


今回の短編は珍しく会話メインのものとなっております。

僕が会話をメインにするなんてなかなかに勇気のいる行為だと言うことは僕の前の短編等を読んでくれればわかると思います。。。

では!また次の機会にどーぞ!

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