教えて!アムドゥス様(75.5話後推奨)
またやるの?そんな声が教室の中に響く。
カンペを持ったシラタマがウンウンと頷いている。
台本を手にした幼女が教台の上で脚を組んでいる。
「まあ、モモのおやつ代になるからいいけど。」などと呟いている。
台本をパタンッと閉じて「今回は種族を掘り下げるのね?わかったわ。」と呟く。
幼女が台本を教台に仕舞って向き直る。
シラタマがカンペを素早く捲る。
それにはこう書かれていた。
3
2
1
キュー!
さて、今回も始まったわね。
前は途中で帰っちゃったけど許しなさい。
センに怒られたじゃない。おやつ代は脅して貰ったけど。
今回は75.5話から出てきたトリの亜人と擬人、それに酷似した種類の説明よ。
まずはトリ人間、亜人ね。
これは翼人と呼ばれる種類でトリが転生したものじゃないわ。
あくまでも人に羽が生えてるって程度ね。
その為あまり高く飛ぶ事ができないわ。10m程度かしら?
人の姿に羽が生えている。って所がポイントよ。
次にトリ族、擬人よ。
これはトリが転生した姿よ。
その為色々な種族がいるわ。ハトだったり九官鳥だったり・・・
顔がトリなのよ。
首までが鳥で羽毛に覆われているわ。
その内出て来るでしょ。たぶんね。
それと元が鳥だから高く飛べるわ。
種類によって変わるけど亜人よりははるかに高く飛べるわ。
速度も速いしね。
そして次は羽のある別種、天使族と呼ばれる種族ね。
なんでか知らないけど、この種族を見たら殺意が沸くのよ。
希少種族だからあまり見かけないんだけどね。
特徴としては全員、真っ白な羽を持っているんだけど、
それだけだと亜人と変わらないんじゃ?って思うでしょ?
何処で区別するかというと、額よ。
額に文様が浮かんでるのよ。
天使族の中にも位が有るらしくて、位が上がると額の文様が複雑になっていくのよ。
その分力も強い、と思うわよ?
私から見れば一緒の様にみえるんだけど、違うらしいわ。
そして最後にモンスターね。
これも羽が有るっていうだけなら種類は豊富よ?
ガーゴイルに、サキュバス、ハルピュイア、妖精なんかが有名所かしら?
そうね、ローリが出て来てるからハルピュイアの話をしましょうか。
ハルピュイアは腕が無いわね。
腕が翼になってて足も鳥の足のソレと同じよ。
顔と体は人よ。
後は特殊な声を出せると言われているわね。
超音波?って言うのかしら?
こんな感じでどうかしら?
アムドゥスはシラタマの方を向いてそういうとシラタマがカンペを捲る。
そこには
「もっと下着が見えるか見えないかギリギリの足の組み方を希望」
と書かれていた。
へぇ・・・
アムドゥスが呟いた瞬間シラタマが一目散に逃げる。
教台にはもうアムドゥスの姿は無い。
その後シラタマがどうなったのかは誰も知らない。