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古歌は例えば、天皇に献じたとされる難波津の歌や太子へのお礼に贈られたという富の緒川の歌などは神代のことや、幽玄(ここでは過去の出来事と言う意味か?)を含んでおります。
※難波津に咲くやこの花冬隠り 今は春方と咲くやこの花
(コノハナサクヤヒメとイワナガヒメの神話を題材に春花の美しさとはかなさを詠んだものか?)
※斑鳩や 富の緒川の絶えばこそ 我が大君の御名を忘れめ
(絶えることのないこの川と同じように大君の御名は永遠に残り続けるだろうという意味)
このように、古き時代の歌を見てみると、原初の言葉や事績が多くみられるため、それらを後世に残して学べるようにするのは大いに益のあることではないでしょうか?