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古今和歌集 序  作者: clarify
仮名序 -近代歌人評-
29/33

6-3

宇治山うじやまの僧、喜撰きせんの歌は、言葉があいまいで何がいいたいのか良く分からないです。


曇り空の中で月を見るような……という感じで、伝わる歌も少ないので謎めいています。


小野小町おののこまちの歌は、古より伝わる衣通姫そとおりひめの歌のようです。


とてもけだるい感じで、乙女の悩み事に似ています。このような表現は女性だからなのでしょう。


大友黒主の歌は歌としての形がよろしくない。

むさくるしい男が花を持ってかわいらしくしてるような感じです。


これ以外にも歌人は数多くおりますが、私が評せるのは以上の数名のみでございます。

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