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昔よりの歌が広まってきたのは奈良時代の時からでございます。
この時代には良き歌が多く作られました。
特に、大三位柿本人麻呂というお方。
このお方は歌の聖とまで言われたお方です。
このお方については恐らくどなたでも憧れ、尊敬されていることでしょう。
また、山部赤人というお方もおられます。
このお方も歌の匠として伝えられております。
この方々のあってこそ現在の優れた歌人にまで初めて繋がるのであります。
この二人の歌聖の良さは比べがたく、良い、悪いなどと批評することなどは私にはできません。
そしてこれより以前のものを集めたものは万葉集と名付けられております。




