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明け方のシギの羽ばたきを数える歌。
※暁の 鴫の羽掻き百羽掻き 君が来ぬ夜は我ぞ数書く
よみびと知らず 古今集15恋-5 No.0761
(簡易解釈:明け方のシギは百回は羽をばたつかせますよね?あなたが来ない夜の日を私もそのくらい数えたような気がします)
呉竹の節に例えて人に心境を伝える歌。
※世にふれば言の葉しげき呉竹の うき節ごとにうぐひすぞ鳴く
よみびと知らず 古今集18雑下 No.0958
(簡易解釈:世の中の煩わしい言葉も呉竹の葉のしげるが如く多い物、そういう言葉を聞くごとに憂いて泣いてしまいます)
吉野川を掛け言葉にしたりして思いを綴った歌。
※吉野川よしや人こそ辛からめ 早く言ひてし言は忘れじ
凡河内躬恒 古今集15恋-5 No.0794
(簡易解釈:よし野川、冷たくされても良い(よし)のです、初めの【吉野川-速い】優しさは忘れませんから)




