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------ 安積山の歌にまつわる伝説 ------
葛城王が陸奥の国へと遣わされたとき、国司の不手際かなにかの理由によって王はかなりの不機嫌であった。
そこで、給仕役の美しい女が接待しながらこの歌を詠み、葛城王の怒りを解いたという。
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この二首の歌は、歌の基本となるものであり、手習うものがまず初めに覚える歌でもあります。
また、歌には中国の詩経と同じように六つの基本形があります。
一つ目はそえ(称え?)歌で、大雀命をそえ奉ったと言われている「難波津に咲くやこの花冬隠り 今は春方と咲くやこの花」(王仁)のような歌でございます。




