表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明日のうたが聴こえる2  作者: 人見くぐい
1/59

00 登場人物紹介

注意:前作『幼稚園編~中学生編』までのネタバレがあります。

もし万が一何の情報も無い状態で前作を読みたいという方は、以降をお読みにならないほうがいいです。


 吉山美紀(よしやまみき)

6月5日生まれ

主人公。

小さい頃から活発な子供で、木登りやかけっこなど身体を動かす遊びは男の子と全く引けを取らなかった。小学校4年生から始めたミニバス、中学・高校ではバスケ部に所属しその高い身体能力を生かし活躍する。

成績は優秀。ただし音楽・美術・家庭科などは手先が不器用なので、やや苦手。

しかし音楽を聴く耳は良い。

背が平均身長よりも高く(高校1年生の時点で165cm)細身であるが胸までスリムで、指摘されると「気にしてない」と言いつつ気分を害していた。

全体的にはかなり整っている容姿である。

ストレートの黒髪を胸元まで伸ばしている(「せめて格好だけでも女の子らしく」という親の願いの長髪だったが、成長して落ち着いてもずっと変えていない)

基本的に真面目で素直な性格。冗談を真に受けてしまう事もあるが通じない訳ではない。

元々世話好きであり、直接関係のない事や面倒な事でも適当にはせず頼まれた事はきちんと最後までやり遂げるので、周囲から信頼されている。

恋愛に関する事(特に想われる方)は鈍く、初恋も自覚するまで少し時間がかかった。

和範の兄・隆範が初恋だが、妹として見られている事を知り告白することはなかった。

反対に美紀も和範やレイを兄弟のように感じていた。

しかしボーカルに転向した和範に女の子の人気が出始めたことを喜ぼうとしても胸がモヤモヤしたり、バレンタインのチョコを野球部では強制的におすそ分けになると聞いたときに義理チョコといえど結構ガッカリしていたり(実際は和範が美紀からのチョコを野球部に供出する訳がない)と、和範に対して心境に変化が表れ始めていたのだが、案の定違和感に自覚はあっても理由が分からないという鈍さであった。



 辻村和範(つじむらかずのり)

6月10日生まれ

幼い頃は生まれた日がそれほど変わらない美紀よりも体格が小さく、運動能力も劣っていた。小学校4年生で野球を始めた頃から体力・身体共に伸び出し、チームではレギュラーに選ばれる。中学校でも野球部に入り2年生でベンチ入りする。ポジションはショート。

小学生時代の将来の夢はプロ野球選手。

成績は学年の真ん中位だったが、美紀やレイと同じ進学校へ行きたいために中学2年の夏から猛勉強をして、無事合格を果たした。

歌は小さい頃から上手かったが、美紀を通じて初めて聴いたロックにはまった後は親戚からギターを譲り受け(ただしフォークギター)ギターを始める。

中学校ではレイと兄の隆範(Vo)、その同級生の安住(Ba)らと洋楽のコピーバンドを組み、文化祭と予餞会で演奏を披露し好評だった。

隆範と安住の卒業後は新たに1学年下の岡田(Gt)と坂井(Ba)を入れ、レイの提案でボーカルに転向。和範の声変わりの影響で活動を始めるのに少し時間はかかったものの、コピー曲以外にもオリジナル曲を披露し、このバンドも大好評だった。

そのステージに手ごたえを感じ、野球よりも音楽に力を入れようと決心する。

性格は温和で、怒る姿を見せたことが無い。

人柄が滲み出ている優しい顔つき。いつも微笑んでいるような目元。

ただし試合や舞台にあがっている最中は穏やかな雰囲気が一転、厳しい表情を見せる。

顔立ちは十分整っている範囲なのだがそれほど目立つほうではなく、ロックバンドを組んでいる事は周囲から「意外だ」と思われたほどだった。

髪型は幼い頃から短めで、野球を始めてからはずっと坊主頭。黒髪の硬めな髪質。

一途に美紀を想い続けているが当の本人がかなり鈍いため全く気が付かれず、一世一代の覚悟で中学の卒業式後に想いを告げる。



 鳴海(なるみ)レイ

3月21日生まれ

幼い頃から女の子と間違われる外見。成長後も変わらず、華奢で奇跡的に整った容姿である。日に当たっても焼けにくい色白で、髪と瞳の色も明るい茶色。母方の血を強く受け継いでいる。

ぜん息持ちで身体が弱くほとんど外遊びをしなかったため、近所に住む美紀や和範も幼稚園で初めて出会った。朝が弱く長期の休暇になるとすぐ昼夜逆転の生活になる。

成績は良く学年では常に10番代をキープ(毎回美紀と順位を争っている)ただし体力的に持久力が弱いため、体育の成績は劣る。

家は古くからあり町で一番大きい米穀店「ますや商店」(小売りもあるが卸売りが主)

自宅はかなり広い敷地の中に近隣で珍しい店舗兼住宅の鉄筋3階建て建築で、敷地内には他に大きな倉庫がいくつかある。更に母屋から渡り廊下を通じて「はなれ」があり、音楽機器などがある遊び場と、グランドピアノやドラムなどの楽器がある防音設備の整った音楽部屋として使っている。要するにお金持ちの家だ。

3歳から母親の影響でピアノを習い始め、様々なコンクールの上位入賞者に名を連ねるようになる。

将来は世界三大コンクールに出場し、世界中で演奏会を開くピアニストになるのが目標。

ピアノ練習に時間を割く様になると普段聴く音楽はほとんどクラッシックで、美紀を通じてロックを聴いた時は相当な衝撃を受けた。そしてあっという間にのめり込む。

すぐにギターを買ってもらい習い始めたが、ある海外のロックバンドを見た事がきっかけでドラムに転向した。その後初バンドのメンバーだった安住に教わり、ベースも弾きこなせる。オリジナル曲の作詞・作曲も担当。

絶対音感を持ち、一度聴いた音楽は完全に再現できる。

ただ美紀曰く「楽器に関しては天才」歌はイマイチで、和範も否定はしなかった。

音楽に対する姿勢は自分にも他人にも厳しい。

小学生5年生の時、心臓に疾患を抱え遠い地で治療を受けていた母親が亡くなり、それまでは年相応の無邪気さがあったが、以降は変わってしまった。

父親や祖母が気を使っているのも、かえって気に触る様子を伺わせる。ただ買える物なら何でも買ってもらえるのは、しっかりと利用しているようだ。

元々初めての友人であったが、母親が亡くなった時に自棄になりそうだった自分をしっかりと押さえ、心から慰めてくれた美紀と和範にはまだ心を許している方である(大概の人には外面良く接するが、深い話しや付き合いはしない)

また美紀に対して恋愛感情を持っている事を仄めかすがやはり気付かれず、また和範も美紀を好きである事を知っているため、それ以上どうすることもなかった。



学校生徒


 (はた)(Gt)

2組。くせ毛が伸びぎみで、表情が見えづらい事がある。無口。

特に運動をしていた訳ではないが背は高い。

和範のバンドメンバー募集の呼び掛けに反応し、レイとの対面を経てメンバーになった。中学でもバンドは組んでいたが、全員別の高校へ進学したために解散してしまった。



 飯沼(いいぬま)(Ba)

5組。中学ではバレーボール部にいた長身。高校は部活入らず、バンド活動に絞る。

部活はしないが引き続きスポーツ刈りの短髪。明るく人懐っこいので、初対面から良い印象を与えられる。

学校は違うが市内の楽器店で畑とは面識があったため、バンドに誘われた。



 竜岡(りゅうおか)

1組。ねこっ毛を生かしたフワフワロングで、少し明るめな茶色い髪。女子でも目を奪われるほどの美少女。中学生の時に彼氏がいた。

身長は147cmと低く、美紀のすぐ後ろの出席番号だったため前が見えるか心配された(実際見えてなかった)

ややおっとりとした口調だが、結構言う事はしっかりと言う。

家は幼稚園を経営していて、将来は保育士を目指している。



 中里(なかざと)

1組。中学から引き続いてテニス部。ベリーショートに日焼けした肌。身長は平均並(158cm)

恋愛に対する好奇心が強く、一緒に登校してきた美紀とレイの仲を突っ込んで聞いたり、竜岡の中学時代の彼氏に興味を示したりする。しかし自分自身はまだまだ縁遠い。



家族関係者


 吉山徹(よしやまとおる)

美紀の3歳上の兄。教師を志しており、県内でも有数の教育学部のある大学にストレートで合格。自宅から通っている。

小中高校とサッカー部だった。通っていた高校も美紀達のOBでもある。

幼い時から面倒見がよく、年下の子達を嫌がらず相手にしてあげた。美紀や和範の勉強を見る事もある。特に高校受験前の和範には自分も大学受験だったがかなり時間を割いた。

ロックなどの洋楽を最初に聴いていたのは中学生の徹で、美紀達が興味を持つと色々な曲を紹介する。

面倒見がいいのは成長してからも変わらない。



 辻村隆範(つじむらたかのり)

和範の2歳上の兄。

やはり優しげな顔立ちだが、和範と比べるとやや精悍な顔つき。

小学生で始めた野球に才能があり、高校は野球部の強豪校へ特待生で入った。自宅からはやや遠くても通えない距離ではなかったが、野球に専念するため寮生活している。

ポジションはピッチャー。

中学ではバンドのボーカルを担当し、コピーしたそれぞれのバンドによく似せた歌声を披露した。歌詞の意味はほとんど分からず歌っていたようだ。

美紀から想いを寄せられている事に気付かず「妹」宣言をしてしまったため、告白を受ける事はなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ